失恋から立ち直れない場合は、その原因を理解し、つらい気持ちを忘れられる方法を見つけることが大切です。時間が経つことでつらさから立ち直れることもありますが、気持ちに素直に向き合ったり、趣味に没頭したりすることも効果的かもしれません。
今回は、失恋から立ち直れない原因や、立ち直り方などを解説します。
失恋から立ち直れない主な理由とは?

大好きなパートナーとお別れしたり、好きな相手に振られてしまったりするのは、非常にショッキングなできごとです。失恋の傷がなかなか癒えず、引きずることも多いかもしれません。
ショックが大きく、不眠に陥ったり、食事が喉を通らなかったりと、生活に支障が出てしまうケースもあります。
まずは、なぜ失恋から立ち直れないのか、主な5つの理由を見ていきましょう。
- 喪失感がある
- 後悔が残っている
- 将来を見据えていた
- 一人になる時間が増えてしまった
- 失恋うつの可能性がある
喪失感がある
失恋がつらい大きな理由のひとつが、大好きな人を失った喪失感です。
今まで当たり前だった幸せや楽しみを失うと、強い喪失感に襲われます。連絡が来なくなったり、休日が暇になったりなどの変化に、別れたことを実感し、心に穴が空いたかのような喪失感を覚えることがあります。
片思いをしていた相手から振られた場合も、恋愛のドキドキやワクワクが急に失われ、恋心にあふれていた心が空っぽになったかのような喪失感に襲われるようです。
後悔が残っている
自分が原因で振られたり、あまり考えずに別れを選んだりすると、失恋後に激しく後悔することがあります。
自分が原因で相手に振られた場合は、「もっと優しく接していればよかった」「もっと早く告白するべきだった」などの後悔が次々と思い浮かびます。
自分のダメな点ばかりが見つかり、自己嫌悪に陥ってしまうこともあるでしょう。すべての原因が自分にあると思って自信を失い、恋愛が怖くなってしまう方もいます。
自分から別れを切り出した場合でも、けんか別れをすると、後悔しやすいかもしれません。けんかしている最中は、冷静に判断できず、勢いで別れを選んでしまうことがあります。
しかし、後になって「別れなければよかった」と後悔し、過去の自分を責めてしまう場合も少なくありません。
将来を見据えていた
将来を見据え、結婚を視野に入れて付き合っていた場合は、失恋から立ち直るのが難しいものです。
結婚するつもりで付き合っていたことは、その分パートナーのことを愛し、受け入れていたことです。本気で恋愛をしている分、失恋のショックも大きくなります。
また、一生を添い遂げる最後のパートナーとして付き合っているため、すぐに次の恋愛を考えるのは難しいでしょう。次への一歩を踏み出せず、失恋をなかなか忘れられません。
一人になる時間が増えてしまった
パートナーと別れると、気軽に連絡したり外出したりする相手がいなくなり、一人になる時間が増えます。暇な時間が増えると、付き合っていたころの日々を思い出す頻度が増え、失恋から立ち直れなくなる可能性が高いようです。
また、人前では失恋のショックを隠して気丈に振る舞っていると、一人になった際、より失望感に襲われてしまいます。つらい気持ちを吐露したり、落ち込んだりするタイミングを逃してしまうと、より失恋から立ち直れなくなってしまうでしょう。
失恋うつの可能性がある
失恋後、精神的につらい状況が長い間続いている場合は、失恋うつの可能性があります。
失恋は、誰にとってもショックなできごとです。しかし、時間の経過とともに、徐々につらい気持ちは薄れていきます。
一方で、いつまでもつらい気持ちが癒えない、涙が止まらない、睡眠障害に悩んでいるなどの症状が見られる場合は、うつを発症している可能性が高いです。一人で抱え込むのではなく、家族や友人、カウンセラーなどにつらい気持ちを打ち明けてみるのも良いかもしれません。
失恋うつになりやすい方の特徴は、以下のとおりです。
- 真面目で完璧主義
- 人に弱みを見せるのに抵抗がある
- 恋愛の優先度が高い
- 相手に尽くしすぎる
- 恋愛以外にこれといった趣味がない
失恋うつを放置すると、日常生活を送れなくなったり、体に不調があらわれたりします。自分の心を守るためにも、「気持ちの弱い自分が悪い」と考えず、すぐに心の専門家に相談することが大切です。
失恋から立ち直れない人の4つの特徴

失恋からなかなか立ち直れない方には、以下のような特徴があります。失恋を引きずっている方は、当てはまるものがないかチェックしてみてください。
- 自己肯定感が低い
- 一途な性格
- 人に依存しやすい
- 執着心が強い
とくに、恋愛や相手のことを中心に考えてしまう方は、過去の恋愛が忘れられず、長い間立ち直れなくなってしまいます。失恋から立ち直る方法は次の章で解説しますが、恋愛を優先しすぎないことが大切です。
以下では、失恋から立ち直れない方の4つの特徴を、詳しく説明します。
1.自己肯定感が低い
自己肯定感が低い方は、自信がないため、失恋を自分のせいだと考えがちです。その結果、過去の自分への後悔が消えず、失恋から立ち直るのに時間がかかってしまいます。
次の恋愛に踏み出す勇気も持てず、いつまでも過去の恋愛を引きずってしまう方も多いようです。
また、自己肯定感が低い方は、恋愛中に自分の意見をなかなか言えない傾向にあります。そのため、別れることに納得していないものの、自分の気持ちを伝えられず、未練たらたらの状態で別れることになるケースも多いようです。その結果、失恋からなかなか立ち直れません。
2.一途な性格
パートナーのことを一途に愛する方は、次の恋愛に踏み出すのが難しく、失恋から立ち直れない傾向にあります。
一途な方は、パートナーを中心に考え、ほかの異性と関わりを持たないように心がけていることが多いようです。そのため、付き合ったことをきっかけに、パートナー以外の異性と縁を切ってしまうことがあります。
パートナーと別れると、親しい異性が一人もいなくなるため、新しい出会いを見つけるのに苦労する可能性が高いです。ショックを紛らわせるために、男友達と遊んだり、話を聞いてもらったりするのも難しいかもしれません。
3.人に依存しやすい
人に依存しやすい性格の方は、パートナーへの依存度が高く、失恋を受け入れられない場合が多いようです。
今までパートナー中心の生活を送っていた分、失恋すると、心の拠り所を失ったショックから立ち直れません。「彼がいないなんて生きていけない」と、この世の終わりのような激しい絶望感に襲われることもあります。
また、パートナーに依存するあまり、失恋を相談できるような信頼できる友人がいないケースも少なくありません。付き合っている間、友人よりもパートナーを優先していると、友人が減ってしまいます。
つらい気持ちを打ち明けられる友人や、失恋後の気晴らしに付き合ってくれる友人がいないため、気持ちを切り替えられません。
4.執着心が強い
執着心が強い方は、別れた後も相手のことを考えてしまうようです。相手のSNSを毎日チェックしたり、相手が親しくしている異性の友人に探りを入れたりすると、相手のことが忘れられません。その結果、いつまでも失恋から立ち直れず、新しい恋愛に踏み出すことが難しくなってしまいます。
強い執着心ゆえ、パートナーへの気持ちが憎しみに変わってしまうこともあります。その結果、ストーカー行為につながってしまう可能性も否定できません。
執着心が消えない限り、失恋からは立ち直れないこともあります。
失恋から立ち直るための12の方法

つらい失恋からは、すぐに立ち直りたいものです。ここでは、失恋から立ち直るために実践したい、12の方法を紹介します。
- 気が済むまで泣く
- 無理に忘れようとしない
- 時間が経つのを待つ
- 自分と向き合う時間を作る
- 自分磨きをする
- デジタルデトックスをする
- 思い出の品を整理する
- 新しいことを始めてみる
- 自分の好きなことに没頭する
- 新しい出会いを探す
- 旅行にでかける
- 誰かに話を聞いてもらう
気が済むまで泣く
失恋から立ち直るためには、気が済むまで泣くのがおすすめです。
泣くことは、恥ずかしいことではありません。泣くことでストレス発散につながり、気持ちがすっきりします。
泣いた後は、自分が今何するべきなのか、冷静に考えられるようにもなるでしょう。また、不眠に悩んでいる方は、泣いて疲れることで、熟睡できる可能性も高いです。
泣きたくても涙が出ない場合は、感動する映画や小説、失恋ソングの力を借りて、思いきり涙を流すと良いかもしれません。
無理に忘れようとしない
失恋を、無理に忘れようとする必要はありません。無理をして忘れようとしても、余計忘れられなくなるだけです。
過去の恋愛を忘れられず、とらわれてしまっている自分を認めてあげると、冷静に気持ちを整理できるようになります。
また、つらい気持ちを押し殺して、家族や友人の前で明るく振る舞う必要もありません。気持ちを出さないようにしていると、失恋から立ち直るのが遅くなります。自分の気持ちに正直になり、つらい気持ちを解放してあげることが大切です。
時間が経つのを待つ
ありきたりですが、失恋のショックは時間が解決してくれます。失恋から立ち直るまでの期間は、人によってさまざまですが、約3か月間が目安です。
失恋してから1週間程度は、とくにつらいでしょう。しかし、人間の脳は、嫌なできごとやつらい気持ちを忘れるようにできています。徐々にショックが薄れ、相手のことを忘れて前向きな気持ちになれます。
そのため、無理に元気になろうとするのではなく、時間が経つのを気長に待つと良いかもしれません。
自分と向き合う時間を作る
自分と向き合う時間を意識的に作ることも大切です。
失恋すると、なにもかもがどうでもよくなったり、何に対してもやる気が起きなかったりすることがあります。その際は、一度自分の気持ちを整理して、客観的に自分を見つめ直すと良いかもしれません。
気持ちを整理するために効果的なのが、次の2つの方法です。
- 人に話す
- ノートに書き出す
自分の気持ちや考えを言葉や文字にすることで、客観視できます。今の自分は何をすべきか、冷静に考えられるようになるかもしれません。
自分磨きをする
失恋した直後だからこそ、自分磨きに精を出すのもおすすめです。
失恋した直後は、自分に自信をなくしてしまいがちです。自分磨きをすることで、ものごとを前向きに考えられるようになったり、新しい恋愛に踏み出す気持ちが湧いてきたりします。
一口に自分磨きと言っても、やるべきことは以下のようにさまざまです。
<外見>
- 食生活を見直す
- 運動習慣をつける
- 自分に合うメイクや髪型、服装を見つける
<内面>
- 読書や勉強で視野を広げる
- 仕事や趣味に打ち込む
- 興味があることには積極的に挑戦する
- 感謝の気持ちを忘れない
内外ともにより魅力的な人間になれるよう、自分磨きをして自信をつけると良いかもしれません。
デジタルデトックスをする
パートナーの情報が入ってこないよう、デジタルデトックスをするのもおすすめです。
デジタルデトックスとは、スマートフォンやパソコンなどのデジタルデバイスから、一定期間距離を置くことです。1日離れるだけでも、効果があります。
失恋後は、どうしても相手の動向が気になって調べてしまったり、忘れようとしていても、SNSで相手の情報が目に入ってきたりします。
しかし、相手の状況を知っても、自分にとってよいことはありません。むしろ、失恋のショックや楽しかった思い出が蘇り、立ち直るのが遅くなってしまいます。
失恋から早く立ち直るためには、相手のことを一切考えない時間を増やせるよう、積極的にデジタルデトックスを行うことをおすすめします。
思い出の品を整理する
思い出の品を大切にとっておいている場合は、整理して処分するのも良い方法です。
相手からもらったプレゼントやお揃いで買ったアイテムなどは、思い出深くなかなか捨てられないものです。
しかし、相手との思い出の品を手元に置いていると、それを見るたびに相手を思い出し、なかなか立ち直れなくなってしまいます。
ものに罪はありませんが、思いきって整理・処分し、区切りをつけると良いかもしれません。思い出の品を整理しながら、気持ちも整理でき、新しい恋愛に向けて切り替えられます。
ただし、勢いですべてを捨ててしまうと、手放した後に後悔する可能性が高いです。純粋にデザインや使い勝手が気に入っており、相手への未練につながっていないものであれば、残しておいても問題ありません。
新しいことを始めてみる
失恋をきっかけに新しいことを始めてみると、気が紛れて徐々に立ち直れます。
この機会に、習いごとや資格の勉強など、興味のあることに積極的に挑戦してみると良いかもしれません。前向きな気持ちになり、相手のことを考える時間も自然に減ります。
とくに、ジムやダンスなど、体を動かす習いごとを始めるのがおすすめです。適度に運動することで、セロトニンが分泌されやすくなります。
セロトニンは、幸せホルモンとも呼ばれ、精神を安定させる効果を持つホルモンです。幸福感を得られ、ストレスを感じにくくなります。そのほか、体の緊張がほぐれてリラックスできたり、汗を流してすっきりしたりと、多くのメリットがあります。
自分の好きなことに没頭する
自分の趣味や好きなことに没頭することで、相手のことを考える時間が減り、自然に失恋から立ち直れる可能性が高くなります。
好きなことに取り組む機会を意識的に設け、ポジティブでいられる時間を増やすようにすると良いかもしれません。
趣味がない場合は、仕事に熱中するのもおすすめです。仕事にやりがいや楽しさを見出せるようになったり、頑張る姿勢が評価され、昇進できたりする可能性もあります。
新しい出会いを探す
失恋から立ち直るために、新しい出会いを探すのもおすすめです。新たに気になる人が見つかれば、過去の恋愛のことを考えなくなります。
友人から新しい人を紹介してもらったり、合コンに参加したりと、新しい出会いを求めて積極的に行動してみます。すぐに恋人を作る気がない場合は、片思いから始めてみるのも方法の1つです。
ただし、気持ちの整理がつく前から、無理矢理次の恋愛をする必要はありません。
旅行にでかける
旅行にでかけて非日常を味わうことで、つらい気持ちを忘れられる場合もあります。
行ったことのない場所に行き、新しい景色に出会った感動が、つらい気持ちを癒してくれます。大自然の中で、自分の悩みがちっぽけに思えることもあるでしょう。温泉に入って、リラックスするのもおすすめです。
友人を誘って旅行にでかけるのも楽しいですが、自分の気持ちと向き合いたい場合は思いきって一人旅にでかけると、自分を見つめ直すいい機会になるかもしれません。
誰かに話を聞いてもらう
誰かに話を聞いてもらい、つらい気持ちを吐き出すことも大切です。人に話すことで、考えが整理され、客観的に考えられるようになります。
家族や友人など、信頼できる方に相談するという方法がありますが、カウンセラーの力を借りるのも効果的です。心の専門家として、プロの立場からつらい気持ちに寄り添ってくれます。知らない第三者の方が、相談しやすいことも多いかもしれません。
失恋から立ち直れないときはカウンセリングを受けてみよう!

失恋は、誰にとってもつらいことです。しかし、時間の経過とともに徐々につらさが薄れ、立ち直れるようになります。早く失恋から立ち直るためには、自分の気持ちに素直に向き合い、誰かに話を聞いてもらったり、趣味に没頭したりするのがおすすめです。
失恋からなかなか立ち直れない場合は、カウンセラーに相談するのが効果的です。
仙台女性カウンセリングサロン
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