毎日の辛さの理由は、人によってさまざまです。今の自分の状態を落ち着いてチェックする機会を持つことで、適切な解決策が見つかる可能性があります。毎日が辛いと感じる原因や対処法について解説します。
毎日辛いと感じる主な原因とは?
日々の生活のなかで、さまざまな悩みや不安を抱えてしまうことは珍しくありません。人によって辛いと感じるポイントも異なるため、自分の状態を正しく把握するためには原因を知る必要があります。
精神的な辛さを感じてしまう原因としては、次のようなものが考えられます。
- 心身の休息がとれていない
- 完璧主義なところがある
- 他人と比較してしまう癖がある
- 仕事がうまくいかない
- 対人関係のストレスを抱えている
辛いと感じる原因がわかれば、適切な対処法が見つかるかもしれません。まずは、どのような状況が心理的負担になるのかを確認しておきましょう。
心身の休息がとれていない
心身が疲れ切ってしまっている状態では、どうしても辛さを感じやすくなります。毎日が辛いと感じるときには、まず休息が足りているかを確認してみるのもおすすめです。
十分な休息がとれてこそ心身の健康が保たれ、持っている力を発揮できます。無理をして徹夜を続けたり自分のキャパシティー以上の予定を入れてしまったりすると、ゆったりと落ち着ける時間がなくなり辛くなってしまうでしょう。
休息を取る余裕がない状態が続くと少しずつ疲れが蓄積し、精神的な苦しさにつながる恐れがあります。
完璧主義なところがある
ものごとに求めるレベルが高く、完璧を目指しがちな人は、現実と理想のギャップから辛さを感じる可能性があります。目標を達成できなかったことで自分を責めたり、マイナスな考えに陥ってしまったりするかもしれません。
なにごとに対しても完璧を求めてしまうため、常に緊張感が高い状態が続いてしまうのも精神的な負担につながります。現状に満足できず、結果を優先した行動を取ることで心の余裕がなくなり、疲労が蓄積してしまうためです。
他人と比較してしまう癖がある
他人と比較してしまう癖があると、どうしても自分の足りない部分に目がいきがちになり、辛さを感じてしまう原因となります。自分に自信が持てないときや、現状に満足できていないときにこそ、他人が気になってしまうこともあるでしょう。
それぞれに置かれた状況が異なるのにもかかわらず、1つの面だけを比べて「自分は劣っている」と考えてしまうと、すべてを否定されたような気持ちになり精神的な辛さにつながります。
落ち込んだ状態が続いてしまうと、なかなか気分転換ができず、毎日が辛いと感じてしまうかもしれません。
仕事がうまくいかない
仕事で悩みを抱えていると、プライベートでも気分が上がらず、辛さを感じやすくなります。1日のうち大半の時間を占めているのが、職場で過ごす時間です。
仕事で大きなミスをしてしまったり、緊張感のある状態が続いたりすると、長時間ストレスにさらされることから心身の疲労が溜まってしまいます。社会的に認められていないと感じ、自己肯定感が下がってしまう恐れもあるでしょう。
仕事以外の時間であっても、うまく気分転換ができず、辛いと感じてしまうかもしれません。
対人関係のストレスを抱えている
仕事においてもプライベートにおいても、欠かせないのが対人関係です。他人とのコミュニケーションがうまくできなかったり、人間関係にまつわる悩みや不安を抱えていたりすると、少しずつストレスが蓄積し辛さを感じてしまいます。
とくに職場など、毎日のように顔を合わせるメンバーとうまく関われない場合は、深刻なストレスを受けがちです。避けては通れない対人関係の悩みや不安が精神的な負担となり、日々の生活自体が憂鬱なものになってしまう可能性があります。
毎日が辛い・しんどいと感じたときの9のポイント
毎日が辛いと感じる原因がわかっても、簡単にその原因から離れられないこともあるでしょう。しかし、仕方がないからといって放っておくと、心身の負担が増してしまうことにつながりかねません。
これからご紹介する9のポイントを参考に、自分に合った方法を探してみてください。
- 十分な休息を取る
- 一人の時間を作る
- 楽しいことに時間を使う
- 自分自身を認めてあげる
- 完璧を求めすぎない
- 周囲と比較しない
- デジタルデトックスをする
- 環境を変える
- 誰かに相談する
気軽に始められるものから意識を変えていくことで、辛さを解消する糸口が見つかるかもしれません。
1.十分な休息を取る
心身の疲労が日々の辛さに直結していると感じる場合は、十分な休息を取ることを優先するのも方法の1つです。疲れが解消できないまま生活を続けていると、精神的な負担が増え続けてしまうかもしれません。
心身ともに余裕を持った生活を心がけることで、気分が前向きになりやすいでしょう。健康の基本となる睡眠時間を確保することはもちろん、食事内容、休日の過ごし方などを見直すのもおすすめです。
心と身体が健康的に過ごせるようになると余裕が生まれ、精神的な辛さが軽減できます。
2.一人の時間を作る
休むことなく忙しい日常を過ごしている場合は、今の自分を見つめなおすために、一人で過ごす時間を作るのもおすすめです。自分の好きなことをしたり、心地よいと感じられる環境で過ごしたりすることで気分転換ができます。
とくに、対人関係にまつわるストレスで辛さを感じている場合には、複雑な人間環境を離れてゆっくりと過ごしてみることで、自分の感情を整理しやすくなります。一人の時間は、ほんの数時間でも構いません。
1日のうちに、数時間、数十分を一人で過ごすことでリフレッシュでき、気分新たにまた日常に戻れるでしょう。
3.楽しいことに時間を使う
辛いと感じている時間が長くなると、心身ともに疲弊してしまいがちです。自分が楽しいと思えることに時間を割くと、気分が前向きになるだけではなく、悪い記憶も薄らぐでしょう。
毎日を楽しく過ごすためには、趣味や恋愛など夢中になれるものを知っていることが大切です。これといった趣味がない場合も、興味を持てそうなことに積極的に挑戦すれば、自分ならではの気分転換の方法が見つかるかもしれません。
4.自分自身を認めてあげる
自信のなさが精神的な負担につながってしまっている場合は、ありのままの自分自身を認めることも1つの方法です。必要以上に自分に厳しく、責める癖がついてしまっていると、どうしても気分がマイナスの方向に傾いてしまいます。
厳しい状況のなかで頑張っている自分を一度受け止めることで、現状を落ち着いて見つめなおす機会にもなります。自分自身を認めたうえではじめて、余裕を持って現状の把握や解決策を考える行動に移れるでしょう。
5.完璧を求めすぎない
完璧を求めすぎると、知らないうちに自分自身を追い込んでしまう可能性があります。目標のハードルを上げすぎてしまうことは避け、現状に満足できるように力みすぎない姿勢も大切です。
そのときの状況や条件によっては、思うような結果が得られないかもしれません。その度に自分を責めたり高い緊張感が続いたりすると、疲労感が強まってしまうでしょう。
適度にモチベーションを持続できる目標を設定し、継続して努力できることを優先してみるのも辛さを解消するきっかけとなります。
6.周囲と比較しない
他人を羨ましいと感じて辛くなってしまうときには、周りと比較する癖をやめるように意識するのも良いかもしれません。とくにSNSなどに切り取られている一場面は、ポジティブで充実している様子を伝えるものが多く、見続けていると疲れを感じる場合もあるでしょう。
他人と自分は置かれている環境や状況が異なるため、単純に比較をすることは難しいのだと知ることが第一歩です。「自分は自分」という考え方ができるようになると、周囲との比較で悩むことが減る可能性があります。
7.デジタルデトックスをする
スマートフォンを四六時中使用する生活を送っていると、吸収する情報が多すぎてしまい、疲れや辛さを感じやすくなります。そこで、電子機器を使わない時間を設けるデジタルデトックスをすることで、リフレッシュすることも大切です。
インターネットの普及によって、私たちは膨大な数の情報に囲まれて生活しています。ネットにある情報を素直にすべて受け入れてしまうと、誤った情報を信じてしまったり考え方が偏ってしまったりするかもしれません。
ときにはスマートフォンやネットから意識的に離れることで、心身を回復させることが大切です。
8.環境を変える
思いつく対処法を試してみたのに効果がない場合は、環境が原因で辛さを感じているのかもしれません。対応・適応できない自分が悪いと決めつけてしまう前に、環境を変えるという選択肢を持っておくのも1つの対処法です。
どうしても自分と合わない環境に我慢して長く居続けると、自分にとってマイナスな影響が大きくなってしまいます。思い切って環境を変えることで、これまでの悩みが解消されるきっかけとなる可能性もあります。
9.誰かに相談する
毎日が辛いと感じながら悩みを抱え込んでしまうと、なかなか効果的な対処法が見つからずさらに気持ちが沈んでしまうこともあるでしょう。信頼できる人に話を聞いてもらうことで、気持ちが軽くなるだけではなく、解決の糸口が見つかるかもしれません。
相談では、必ずしも解決策を見つける必要はありません。今の自分の気持ちや状況を整理するためにも、口に出して悩みを話してみることが重要です。
周囲に気軽に相談できる相手がいない場合は、カウンセリングを利用するのも良いかもしれません。
毎日が辛いと感じるのはうつ病の可能性も
どのような方法でも精神的な辛さが軽減されない場合は、うつ病が関係しているかもしれません。病気が関係している場合は、早めに適切な対処をすることで症状が緩和されやすくなります。
毎日を前向きに充実して過ごすために、心の病気に関する正しい知識をつけておくのも助けとなるでしょう。ここでは、うつ病の主な症状と治療法について解説します。
うつ病の症状
うつ病によってみられる主な症状は、次のとおりです。
【精神的な症状】
- 気分が落ち込みやすい
- ものごとに興味関心が持てない
- 喜びや楽しみを感じにくい
- 意欲が低下する
- 集中力が低下する
- 服装に気が使えなくなる
- 悲観的になりやすい
- ぼんやりする時間が増える
- 飲酒量が増える
【身体的な症状】
- 頭痛
- 動悸
- めまい
- 腰痛
- 味覚障害
- 耳鳴り
- 睡眠障害
- 肩こり
- 性欲の低下
- 生理不順
- 胃腸の不調
- 食欲不振
人によって現れる症状は多様であるため、うつ病だと気づきにくいこともあります。日常生活に支障が出てしまうような症状を抱えている場合は、精神科や心療内科の受診を検討してみるのも良いかもしれません。
うつ病の治療方法
うつ病の主な治療法は、以下の4つです。
- 休養
- 環境調整
- 薬物治療
- 心理療法
休養と環境調整はうつ病の治療にとって、基本となる治療法です。考えられるストレスの原因を取り去り、心身ともに落ち着いて過ごせる環境を整えます。
薬物治療では、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)や、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)などの、抗うつ薬が多く用いられています。
抗不安薬、睡眠導入薬、気分安定薬、非定型抗精神病薬も、状況に応じて処方されることもあるでしょう。
心理療法は、悲観的な考え方の癖を直す認知行動療法や、対人関係の悩みや不安を解決に導く対人関係療法などが代表的です。
毎日が辛いときはカウンセリングを受けてみよう!
毎日が辛いと感じてしまうときには、休息不足やストレスなどの原因が隠されています。どのようなことが原因となって気持ちが落ち込んでいるのかを知ることで、適切な対処法を見つけられるかもしれません。
今の自分の状態をチェックし、ご紹介したポイントを参考に自分に合った解決策を探してみるのも1つの手段です。なにから始めて良いかわからない場合は、まず誰かに相談してみると解決の糸口が見つかる可能性があります。
身近に相談できる相手が見つからない場合は、心の専門家であるカウンセラーに相談するのもおすすめです。心の専門家ならではのノウハウを使って、悩みの解決策を一緒に探すことができるでしょう。
仙台女性カウンセリングサロン
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