恋人のことが大好きになるほど、同じように自分を好きでいてほしいという気持ちは強くなりがちです。しかし「大好き」加減が違ってすれ違い、恋人のちょっとした仕草や言動にムカッと嫉妬してしまう場合があります。
なかには、嫉妬する自分が嫌になり、なんとか嫉妬しないで済む方法を探している人もいるかもしれません。この記事では、恋人に嫉妬してしまうシーンや心理、嫉妬しない方法を紹介します。
恋人に嫉妬してしまうときはどんなとき?
恋人に嫉妬しないで済む方法を知るには、逆にどんなとき嫉妬するかを考えてみると、嫉妬する理由が見えてくるかもしれません。嫉妬する気持ちは、相手のことが好きだからこそ浮かぶごく自然なものといえます。
まずは嫉妬したときのことを思い出し、次のようなシーンで似たような気持ちになってはいなかったか、振り返ってみることが大切でしょう。
他の人を褒めたとき
恋人が何の気なしに他の人を褒めたとき、嫉妬してしまうことがあります。
これはたとえば、恋人と街を歩いているときすれ違った人に対して「すごくかわいかったね」、ショッピングで行ったお店のスタッフさんを「イケメンだね」などと言った状況です。言葉に深い意味はないと頭ではわかっていても、どこかやるせない気持ちになることがあります。
そのとき「私だってオシャレしてきたのに」「僕はそんなふうに言われたことがない」と思うのは、やっぱり好きな人から褒められたいという気持ちがあるためかもしれません。
恋人にきちんと「私も褒めて」と言えれば少しは気が済むでしょうが、言えない場合、嫉妬しながら自信を失ってしまう可能性もあります。
元恋人の話をされたとき
一緒にいるときに話が盛り上がって、昔の恋人の話題が出てくると、引っ掛かりを感じてしまうかもしれません。過去のこととはいえ、一度は愛し合った関係です。「今はなんとも思っていない」などと言われても、どこか不安を感じることもあります。元恋人が浮気相手だった、というケースもあります。
元恋人の話を頻繁にされてよく思う人は少ないでしょう。どれくらい好きだったのか、どうして別れてしまったのかを知らないからこそ、想像をいくらでも膨らませ、勝手に嫉妬してしまうものです。元恋人との関係を想像しただけで、恋人への信頼が薄れてしまうこともあるようです。
他の人と楽しそうに話している時
話し相手が知っている人でも知らない人でも、恋人が楽しそうに話していると、嫉妬することがあります。相手が恋人候補になり得る人なら、とくにそう感じるかもしれません。自分といるときとは違う、楽しそうな表情をしていると、「その人を好きになってしまうのでは」と不安に感じることもあります。
たとえば、グループでのキャンプや飲み会など非日常の状況では、不安が強くなりがちです。環境がいつもと違うため、出来心でつい浮気してしまうのではないかとの思いから、いつもより強めに束縛したり、嫌味な言葉を投げかけたりすることもあるでしょう。
異性にボディタッチをしたり、されたりしたとき
異性にあまりなれなれしくボディタッチをしたり、恋人が異性からボディタッチされたりすると、不快に思うことが多いでしょう。。ボディタッチをされて不快にならないのは相手に対して好意を持っているか、恋人同士であるかくらいだと思います。自分の恋人にボディタッチをされたら、不安になるのも仕方ありません。
それが人目を避けた2人だけのときや、大勢の前のときならなおさらです。相手に対して嫉妬するだけでなく嫌いになったり、恋人に対しても腹が立ったり信頼が薄れたりする可能性があります。「どうしてやめてと言わないのか」「本当はあの人が好きなのか」などと責めて喧嘩になってしまうかもしれません。
恋人に嫉妬してしまう心理とは
つい嫉妬してしまうときの状況は、いずれも客観的に見ればそれほどおかしな状況とはいえないでしょう。恋人以外の異性を褒めるのは悪いことではありませんし、多くの人と楽しく話ができるのは社交的とも捉えることができ、恋人の短所ではなくむしろ長所とさえ捉えられるかもしれません。
そのような状況で嫉妬してしまうのは、その前提に何かしらの心理や感情が働いていると考えられます。相手に寄り添うには、恋人に嫉妬してしまう心理や感情について知ることが大切です。
自分への自信を失っている
恋人のことが大好きで、さらにその恋人と自分が付き合っているのなら、恵まれた状況の自分に自信を持っていいはずです。しかしなかには「こんなに素敵な人がどうして私のような人と?」などと、わざと不安になるように考える人もいます。このような人は、自分に対して自信を失っている可能性があります。
本来、どれほど優秀で素敵な人が、どのような人を好きになろうと自由です。しかし自分に自信がなく、恋人同士であることを素直に喜べないと「何か裏があるのではないか」と相手を疑ってしまったり、傷つけてしまったりすることがあるかもしれません。
相手のなにげない言動にも勝手に理由づけして、嫉妬しやすくなります。
恋人を信頼しきれていない
過去に付き合っていた人から、浮気されたり嘘をつかれたりして傷つけられた経験があると、恋愛関係になっても恋人を信頼しきれない場合があります。恋人がいても、自分が傷つかずに済むよう常に恋人の行動や人間関係などを把握しようとし、結果として束縛してしまうことも少なくありません。
恋人関係も人間関係の1つと考えれば、お互いを信頼することはごく基本的なことだといえます。どちらかが相手を疑っていると、ちょっとしたことでもケンカになり、お互いがつらい思いをしたり、傷ついたりしがちです。
他人と比較している
嫉妬という感情は、誰かを羨ましいと思い、誰かと比較して自分はどうだろうと感じたときに生まれがちです。本来自分は自分であって、よくないところもいいところも含めて自分であるため、誰かと比べて自分が劣っているとか、不公平だとか感じる必要はありません。
他人との比較は、自分の向上の起爆剤になることもありますが、いくらでも落ち込むための原因にもなりえます。恋人がいてとても幸せであっても、もっと幸せな人と比べればいくらでも「自分は不幸だ」と思えるのはその一例です。他人とよく比較する人は、嫉妬しやすい傾向があるといわれれば、頷けるひとが多いのではないでしょうか。
恋人を独占したいと思っている
なかには恋人を自分の所有物のように捉え自分が思うようにコントロールができないと気が済まないと考える人もいます。これは恋人をただ独占したいというより、大好きだからこそ自分のことが中心であってほしい、自分を好きでいてほしいという気持ちがあふれた結果なのかもしれません。このような状況は、恋人同士ではない、片思いの状況でも起こることがあります。
そのため、恋人について少しでも自分の知らないことやわからないことがあると、嫉妬したり束縛したりしがちです。言葉では「あなたのためだと思って」の行動かもしれませんが、本当は恋人を誰かに取られて自分が傷つきたくないためと考えることもできます。
恋人に依存してしまっている
恋人のことが好きすぎて「あの人がいないとダメだ」「生きていけなくなる」と感じるのであれば、依存してしまっている状態といえるかもしれません。恋人の関心が自分からそれてしまうことを恐れ、恋人に近づく人に対して嫉妬してしまうこともあるようです。
このような人の多くは、恋人以外のことに関心を持てない傾向があります。恋人のスマートフォンを勝手にのぞいたり、外出時に頻繁に電話をかけたりして、安心するどころか逆に嫉妬の原因を見つけてしまうこともあるようです。嫉妬が原因で、よりひどく嫉妬してしまうように自分から仕向けてしまっているといえるかもしれません。
恋愛で恋人に嫉妬しない8つの方法
「恋人に嫉妬しないで済むならどんなに気持ちが楽だろう」と感じるほど、嫉妬はする側もつらく苦しく感じる場合があります。大好きな恋人と、いつも楽しく幸せな関係でいたければ、どうにか嫉妬心を抱かないような人間に近づく必要があるかもしれません。
そこでここでは、恋人に対して嫉妬しないで済む8つの方法を解説します。
1.嫉妬の感情を書き出してみる
嫉妬はあまり人には知られたくない感情だと思います。とはいえ自分の中に抱えていても、解消するわけではないでしょう。そのようなときは、「エクスプレッシブ・ライティング」が役立つかもしれません。
エクスプレッシブ・ライティングとは、アメリカの社会心理学者、ジェームズ・ペネベーカーが開発した手法で、筆記開示と呼ばれることもあります。やり方はとても簡単で、まず紙とペンを用意し、心に浮かんだ感情を思いついたことからどんどん書き出すだけです。
この手法では、自分の中に抱えている感情を、とにかく自分の外に吐き出します。そのためスマートフォンのメモアプリに入力するのも有効です。書き出した紙やデータは、保存しておいてときどき見直しても、読まずに捨ててしまっても良いです。その後の取り扱いも決められてはおらず、とにかく自由です。
ときには「書き出す(吐き出す)」だけで感情が落ち着き、嫉妬の原因や対処法が見えてくることもあるでしょう。
2.思い込みを捨てる
嫉妬しやすい人には「どうせ自分なんて」のように、自分自身を認められない傾向があります。過去の経験などが理由にあることも考えられますが、とくに理由がないただの思い込みであれば、思い込みを捨てると嫉妬しないで済むようになるかもしれません。
たとえば、恋人がSNSで趣味について盛り上がっていたら、つい「私よりその人が好きなのかもしれない」などと思ってしまいがちです。しかし、これはただ勝手に思い込み想像していることにすぎず、確たる証拠はありません。
これでは恋人について不安に思う理由を、自分から集めるようなものかもしれません。思い込みは捨て、不安なことについて思い切って恋人に打ち明けるのは、嫉妬しないために有効な方法だといえるでしょう。
3.相手の気持ちを理解しようとする
恋人に愛されていたい、また愛されていることで安心したいからこそ、相手のちょっとした言動に反応し嫉妬してしまうこともあります。これは相手にとっても同じです。自分のちょっとした言動を、面白くない、つらいと感じることがあるかもしれません。
恋人でいることは、自分と同じように相手を思いやることでもあります。行かないでほしいと言った飲み会であっても、もしかすると付き合いで抜けられない、本当は行きたくない飲み会かもしれません。そんな飲み会に行ったことで嫉妬されると、「どうしてそう考えるの?」と相手は二重につらくなってしまいます。
嫉妬心を抱いた状況にも何か理由があるかもしれません。相手の気持ちを理解するよう努め、お互いに思いやれる関係でいる必要があるでしょう。
4.自分に自信をつける
嫉妬しないで済むようになるには、自分に自信をつけることも1つの方法です。自信がないと、たとえば他の人よりかわいくない、スタイルがよくないなどネガティブな思い込みをしやすく、恋人が自分を好きでいてくれることを素直に受け入れられずに、何かと嫉妬しやすくなってしまう場合があります。
自信をつけるには、今の自分をありのままに受け入れることが大切です。そのためには、一見ネガティブと思えることを、むりやりにでもポジティブにとらえるクセをつける方法があります。たとえば、無口なことは「主張しない聞き上手」、失敗したときは「ここでミスをしたから本番でミスしないで済む」といったかたちです。
普段からポジティブにとらえるようクセをつけると、物事のよい面に意識が向き、自己肯定感を高めることにつながります。
5.他人と比べない
他人と比べると、嫉妬の感情は生まれやすいといえます。たとえば「自分より話すのが上手」「いつも成績がいい」のように人と比べると、翻って自分を見つめたとき、自己嫌悪に陥りやすく、自信のなさから恋人に何かにつけて嫉妬してしまうかもしれません。
これは自分より上の人にばかり注意し、比較してしまうことで自分があたかも「劣っている」と感じ、恋人からも「愛されるはずがない」と思い込む原因になってしまうことがあります。
他人と比べないようになるには、今のありのままの自分を信じることが重要です。たとえ他の誰かより何かができなくても、自分の得意なことや好きなことを考えて「私には〇〇があるから大丈夫」と思うことはできます。
6.恋愛以外のことに集中する
嫉妬するには、さまざまなことが起こる毎日の暮らしの中で嫉妬するための理由を見つける時間や手間が必要です。これはいわば「恋愛に集中している」状態といえます。そのような状態では、恋愛のこと、恋人のことで頭がいっぱいで、もともと好きだったことややってみたいことがおろそかになっている可能性があります。
もしこのような状態であれば、恋愛以外のことに没頭し、頭を切り替えて集中するのも有効です。忘れていた趣味や資格取得の勉強、仕事など、集中できることはあえて探さなくてもすでに身の回りにあるかもしれません。
心理学では没頭することを「フロー体験」といいます。フロー体験とは、周囲が目に入らなくなったり、時間を忘れて作業にとにかく集中してしまったりする状態のことです。その間は恋人や恋愛への集中状態から離れるため、恋人のこともこれまでとは別の視点から見られるようになるかもしれません。
7.相手に嫉妬していることを素直に伝える
さまざまな対処法を試しても、思うように嫉妬がおさまらないときがあるかもしれません。そのときは恋人に直接「嫉妬している」とありのままに伝えるのも1つの方法です。
最初は、相手の手をギュッと握る、自分から近づいてそっと抱きしめるなど、さりげない行動で伝えます。このような行動は、2人だけでいる室内ならいつものことと思えるかもしれません。しかし、恋人が他の人と楽しそうに話しているときや、他の人が大勢いる状況であれば違和感を抱き、あなたに嫉妬させていることを察してくれる可能性があります。
それでも気づいてもらえない場合は、いったん落ち着いて、話す言葉に注意しながら素直に嫉妬していることを伝えれば、きっと相手も気づいてくれます。
8.誰かに相談する
嫉妬しているときの、どこか切なくつらい気持ちを1人で黙って抱え込んでいると、何かと悪いほうに悪いほうに考えてしまいがちです。そのようなときは、親身になってくれる誰かに相談し、今の心のうちを吐き出すと、それだけで感情が整理されて冷静になり、どこか気持ちも晴れやかになります。
相談相手は、嫉妬の気持ちをしっかり受け止め、黙って話に耳を傾けてくれる、決して否定しない人だとより安心できるでしょう。場合によっては紙などに書き出すよりスムーズに、次々と言葉が出ることもあります。
恋人への嫉妬で悩み続けているときはカウンセラーに相談してみよう!
恋人のことが大好きなのに、強く嫉妬して毎日が不安でいっぱいでいると、自分や恋人が信じられなくなったり、「いっそのこと別れてしまおうか」とさえ考えてしまったりしがちです。たしかに恋人の何気ない他の人を褒める、ボディタッチするといった行動によって、嫉妬の感情が生まれてしまうことはあります。
しかし嫉妬は、自分に自信がない、他人と比べる、恋人に依存する、恋人を独占したいなどの思いから生まれやすい感情です。嫉妬しないで済むようになるには、自信をつけるため恋愛以外の何かに没頭するなどの方法があります。
周囲に相談できるような人がいないときは、GARDENに相談するのもオススメです。GARDENならWebサイトから今の状況を無料で診断でき、診断結果に応じた適切なカウンセリングをオンラインで受けられます。
嫉妬の感情は、1人だけで悩んでしまいがちです。そのようなときは、GARDENのオンラインカウンセリングを含め、自分の外へ気持ちを吐き出して、まずは冷静にリラックスする必要があるでしょう。ありのままの心情を聞いてもらうことが、解消への第一歩です。あまり無理をせず、できるだけ早めに相談することを検討してみてください。
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