仕事が手につかない原因とは?7つの対処法を詳しく解説

仕事が手につかない原因とは?7つの対処法を詳しく解説|GARDEN

疲労や不安により集中力が低下し、仕事が手につかないケースがあります。その場合、目の前の仕事が原因ではなく、プライベートや仕事での悩みを抱えているケースも考えられるでしょう。

しかし、悩みを解消しても気持ちが落ち着かない場合、なんらかの疾患を抱えているかもしれません。この記事では、仕事が手につかないときの原因や考えられる病気、仕事が手につかないときの対処方法について解説します。

仕事が手につかない主な原因

仕事が手につかない原因には、以下のことが考えられます。

  • 疲労が溜まっている
  • 心配事がある
  • 嫌なことがあった
  • 集中力が続かない
  • 好きな仕事をしていない
  • 心の病気を患っている

どの原因も、目の前の仕事のこと以外がきっかけとなっているケースも多く見られます。ここでは、仕事が手につかないそれぞれの原因について解説します。

疲労が溜まっている

仕事が手につかない原因として、疲労が溜まっていることが考えられます。「仕事で帰宅時間が遅い」「寝不足」という日が続くと、疲労が溜まり、体調を崩しやすくなります。

体調が悪ければ、仕事に対する意欲や集中力が低下し、仕事が手につかない状態になるでしょう。次のような症状がでている場合は、疲れが溜まっている可能性があります。

  • 朝なかなか起きられない
  • 食欲がわかず、休んでも疲れが残っている
  • 倦怠感がある
  • 意欲がわかない

疲れが溜まっていると思う症状を感じるのであれば、体調を整えるためにも休息を取るといいかもしれません。

心配事がある

心配事があるときも、目の前の仕事が手につきません。心配事について考えているうちに、頭の中の関心や情報処理が仕事以外のことに向いてしまい、仕事が手につかなくなることがあります。

心配事は仕事に関することとは限りません。「家族が病気で入院した」「パートナーとケンカした」といったプライベートの心配事も仕事に影響します。特に、普段から何事でも気にしてしまう性格の人の場合、常に何かを心配してしまう可能性が高いです。

仕事中だけではなく、食事やお風呂の最中でも、心配事について考えてしまうこともあるでしょう。心配事が頭から離れないのであれば、気分転換や人に相談するのもひとつの方法です。

嫌なことがあった

仕事やプライベートでなにか嫌なことがあったときも、それを引きずり、仕事が手につかなくなります。「周囲から嫌なことを言われた」「通勤中にマナーの悪い人に出くわした」「仕事でミスをして怒られた」といったことがあった場合、仕事をしていても嫌になった気持ちを思い出してしまい、仕事が手につかなくなることがあるでしょう。

嫌な気分が続いたときは、気分転換をすると気持ちが落ち着くかもしれません。

集中力が続かない

集中力が続かない場合も、仕事が手につかなくなります。集中力は、一日中保てるものではありません。子どもの世話や電車の乗り換え、自己啓発目的の勉強など、始業前に集中力を使っていることもあるかもしれません。その場合、始業時には集中力が保てなくなり、仕事が手につかなくなるケースが考えられます。

ほかにも、始業前にランニングやジムで筋トレをしたことにより、体力的に疲れてしまい、仕事が手につかないといったケースもあるでしょう。始業前に集中力や体力を使うことをしていた場合、自己啓発や筋トレといった「始業前でなくてもできるもの」であれば、時間の使い方を見直すのもひとつの方法です。

好きな仕事をしていない

仕事が手につかない原因には、好きな仕事をしていないことも考えられます。「自分が希望した仕事ではない」「単純作業」といった仕事をしている場合、仕事に対してやりがいや目標を感じられず、目の前の仕事が手につかなくなるケースがあります。

以下のような気持ちや状況になっているのであれば、仕事内容に不満を持っているといえるでしょう。

  • 誰がやっても同じと感じ、早く帰りたい
  • 仕事が終わる時間が気になり、仕事中に時計をよく見る

このような状態が続くのであれば、仕事環境を変えることを検討するのもひとつです。

心の病気を患っている

仕事が手につかない場合、心の病気を患っているケースも考えられます。仕事やプライベートで強いストレスを受けた場合、精神疾患を患ってしまい、仕事が手につかなくなってしまう恐れがあります。

以下のような症状が続いた場合は、心の病気を疑ってみましょう。

  • 仕事に対する意欲がわかない
  • 仕事の日になると起き上がれなくなる
  • 涙がこぼれる

これらの症状が続くのであれば、一度休息を取ることも大切です。

仕事が手につかないときに考えられる病気とは

仕事が手につかないときに考えられる病気には、以下のものが挙げられます。

  • うつ病
  • 適応障害
  • 自律神経失調症
  • 更年期障害
  • 慢性疲労症候群

ここでは、それぞれの症状や原因について解説します。

うつ病

仕事が手につかないときに考えられる病気には、うつ病が挙げられます。うつ病は、心の病と考えられがちですが、実は脳の病です。正常時であれば、人間は喜怒哀楽の感情を持っています。

しかし、強いストレスを受ける状態が続いた場合、神経伝達物質「セロトニン」の放出量が減り、脳が正常に働きにくくなります。以下のような症状が数日にわたり続くことが、うつ病の特徴です。

  • 気分が落ち込む
  • イライラする
  • 不眠
  • 食欲減退
  • 倦怠感

また、理由がないにもかかわらず涙が止まらなくなるといった初期症状が見られるのも特徴です。

適応障害

適応障害も、仕事が手につかないときに考えられる病気です。適応障害は、強いストレスにより日常生活にも支障をきたすほどの不調が続く病です。仕事や学校での人間関係が原因で適応障害になった場合、家では症状が出ません。

会社や学校に向かうと、涙や動悸が止まらなくなるといった症状が現れます。症状が重くなった場合、会社や学校に行けなくなるケースもあるようです。

発症原因がわかりやすいことが、適応障害の特徴です。そのため、原因となる場所から離れたり、原因が解消されたりすれば症状が和らぎやすくなります。

症状が長期間続かないことも適応障害の特徴です。もし、不安な気持ちや涙が止まらなくなる症状が半年以上続くのであれば、ほかの病気を抱えている可能性が考えられます。

自律神経失調症

自律神経失調症も、仕事が手につかないときに考えられる病気のひとつです。自律神経失調症は、強いストレスを受けることにより、自律神経のバランスが崩れる病気です。自律神経のバランスが崩れると、以下のような症状が現れます。

  • 涙が流れる
  • イライラする
  • めまい
  • 不眠
  • 倦怠感
  • ほてり
  • 便秘
  • 下痢
  • 頭痛
  • 動悸
  • 息切れ
  • しびれ

これらの症状が出ることにより、日常生活にも支障をきたすケースがあります。

更年期障害

更年期障害も、仕事が手につかないときに考えられる病気のひとつです。更年期障害は、女性が閉経を迎える年齢の前後に発症しやすい病気です。女性ホルモンのバランスが崩れることによって以下の症状が現れます。

  • 涙もろくなる
  • 感情の起伏が激しくなる
  • イライラする

女性には、ホルモンバランスの変化が起こる時期があり、それは以下の4つです。

  1. 月経を迎える思春期
  2. 月経があり妊娠・出産可能な成熟期
  3. 閉経前後の更年期
  4. 閉経後の高齢期

3つ目の更年期に起こる変化が、更年期障害につながります。卵巣の機能が徐々に低下し、女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が減少し、ホルモンバランスが崩れます。それにより、前述したような心身の不調が発生する仕組みです。閉経前後の更年期に、日常生活に支障をきたすほどの症状が出た状態が「更年期障害」と呼ばれています。

慢性疲労症候群

仕事が手につかないときに考えられる病気には、慢性疲労症候群も考えられます。慢性疲労症候群は、慢性的な強い疲労感が長期間続く病気で、原因がわかっていません。半年以上、疲労感が抜けない場合に慢性疲労性症候群と診断されます。

通常の疲労とは異なる倦怠感や疲労感のほか、集中力や思考力の低下といった症状も見られます。やる気が出ず、仕事が手につかない状態も、慢性疲労症候群の症状のひとつです。慢性疲労症候群では以下の症状が現れます。

  • 寝ても疲れが抜けない
  • 疲れやすい
  • 微熱がある
  • のどの痛み
  • 頭痛
  • 集中力や思考力の低下
  • 意欲が湧かない

症状が悪化した場合、日常生活にも支障をきたすケースがあります。

仕事が手につかないときの7つの対処法

仕事が手につかないときの対処法には、以下の7つが挙げられます。

  • 休息をとる
  • 体調を整える
  • 気分転換をする
  • 時間に余裕を持つ
  • 仕事環境を変える
  • 心配事をなくす
  • 誰かに話を聞いてもらう

ここでは、それぞれの対処法について解説します。

1.休息をとる

仕事が手につかないときの対処法として挙げられるのは、休息を取ることです。休息を取ることにより、心身をリフレッシュでき、仕事が手につかない状態をリセットできます。

仕事中に外に出られるのであれば、外に出て深呼吸をすることにより、呼吸を落ち着け、リフレッシュできます。外に出られない場合は、窓を開けて外の空気を吸うだけでも気分が落ち着くでしょう。

また、デスクから離れ、トイレや給湯室、リフレッシュルームといった場所に行くのもひとつの方法です。デスクを離れるだけでも、少しは気分転換になるでしょう。

2.体調を整える

体調を整えることも、仕事が手につかないときの対処法に挙げられます。仕事が手につかない原因のひとつに、体調不良があることは前述したとおりです。寝不足や頭痛、生理痛、風邪といった体調不良の場合、まずは体調を回復させることが大切です。

睡眠をしっかりとるだけでも、仕事に集中できる体力を回復できます。睡眠時間は7時間程度は確保したいため、6時に起きるのであれば、前日の22時には布団に入る必要があります。

良質な睡眠をとるためには、睡眠前にカフェインやアルコールの摂取を避けるほか、規則正しい生活習慣を送るとともに、食べすぎにも気を付けることが大切です。

体調不良を我慢するのではなく、一度回復に専念し、万全の状態に回復することを優先してみましょう。

3.気分転換をする

3つ目の対処法は、気分転換をすることです。気になることがあり、仕事が手につかない場合、一度仕事から離れて別のことをすることにより頭の中をリセットできる場合があります。気分転換には、以下のものが挙げられます。

  • トイレに行く
  • 散歩する
  • 軽く体を動かす
  • 飲み物やおやつを食べる
  • 同僚と世間話をする

デスクから離れられない場合や、話せる同僚が近くにいない場合は、デスク周りの整理やファイリングといった作業をするだけでも、気分転換になるでしょう。

4.時間に余裕を持つ

4つ目の対処法は、時間に余裕を持つことです。時間に余裕がない場合、気持ちが焦り集中できないケースがあります。また、通勤に電車を利用している場合、人の多さがストレスになる場合もあるでしょう。

朝の出勤時間を早くすれば、人混みを避けられるだけではなく、始業時間前にゆっくりコーヒーを飲んだり、同僚と会話したりする時間ができます。気持ちに余裕を持って仕事をはじめれば、集中しやすくなるでしょう。

5.仕事環境を変える

仕事環境を変えることも、仕事が手につかないときの対処法です。同じ場所で仕事をしている場合、環境に飽きることにより集中できなくなるケースがあります。その場合、いつもとは異なる場所で作業すれば、気分が切り替わるかもしれません。

許可が出るのであれば、席を移動したりカフェで作業したりすると気分が変わります。自分のデスクのレイアウトを変更するだけでも、気分が切り替わる可能性があります。

もし、職場環境が自分に合っていないのであれば、リモートワークへの切り替えや部署異動、転職もひとつの方法です。

6.心配事をなくす

心配事をなくすことも、仕事が手につかないときの対処法のひとつです。心配事を持ったまま仕事をしていた場合、なかなか仕事に集中できません。先に心配事を解消することが大切です。解決が難しい場合でも、対処することによりストレスが軽減するケースもあります。

家族の状況が心配なら、連絡を入れておくだけでも気持ちは楽になるかもしれません。プライベートでの心配事が発生している場合でも、これ以上状況が悪化しないような対処をしておくと、不安が軽減できるでしょう。

全部を解決しようとするのではなく、簡単に対処できることをすれば、気分が楽になるかもしれません。

7.誰かに話を聞いてもらう

誰かに話を聞いてもらうことも、仕事が手につかないときの対処法のひとつです。心配事や悩み事を抱えているときは、ひとりで考えていても解決策が浮かばず、モヤモヤするケースがあります。この場合、ひとりで考えるのではなく誰かに助けを求め、解決に向けて動き出すことが大切です。

自分の気持ちや感じていることを話せば、気持ちが整理されたり新しいアイデアをもらったりして、解決への糸口を見出せる可能性があります。仕事の悩みだけでなく、プライベートでの悩みを上司や同僚に話しても構いません。もちろん友人でも構いません。

例え解決に至らなくても、話をするだけで気持ちが楽になる場合もあるでしょう。ひとりで解決しようとせず、周囲の力を借りることも大切です。

仕事が手に付かない時の対処法を理解しよう!

仕事が手につかない場合、疲労や心配事、嫌なことがあったといった原因のほか、集中力が続かなくなっていたり仕事に対する不満があったりします。どの原因も、目の前の仕事のこと以外がきっかけとなっているケースが見受けられます。

これ以外に仕事が手につかない原因として考えられるのは、心の病気です。仕事やプライベートで強いストレスを受けた場合、精神疾患を患ってしまい、仕事が手につかなくなってしまいます。

仕事が手につかないときに考えられる病気には、うつ病や適応障害、自律神経失調症のほか、更年期障害や慢性疲労症候群の可能性も考えられます。「仕事に対する意欲がわかない」「仕事の日になると起き上がれなくなる」「涙がこぼれる」といった症状がある場合は、要注意です。

仕事が手につかないときは、休息や気分転換、仕事環境を変えるといった方法で気持ちや体調を整えることが大切です。時間に余裕を持って行動したり、心配事に対処しておくことにより、気分が楽になるケースがあります。

心配事や悩み事がある場合、誰かに話を聞いてもらうことも大切です。誰かに自分の気持ちや状況を話すことで、解決策が見つかる場合もあるでしょう。

ひとりで悩みを抱え込んでしまい、辛さを感じる場合は、GARDENでカウンセリングを利用してみましょう。

仙台女性カウンセリングサロン
「GARDEN」へのアクセス

JR仙台駅から徒歩4分、地下鉄仙台駅から徒歩1分、近隣には大きなコインパーキングのある場所にカウンセリングサロンがございます。どなたでもお気軽にご利用いただけるように「出張カウンセリング」もご用意しております。

営業時間
10:00~13:00××
13:00~18:00×