つい夜更かししてしまう心理には、「日中の生活に満足していない」「遅れをとり戻したい」「寝るのがもったいないと感じる」などがあります。パフォーマンスの低下や記憶力、免疫力に影響が出る前に、対策を講じる必要があるかもしれません。
今回は、夜寝たくないと感じる心理状態や人物的な特徴、おすすめの対処法を紹介します。
夜更かしをしてしまう心理とは?

明日仕事で早く寝ないといけないのに、ついつい夜更かしをしてしまう日があります。次の日がつらくなるのは自明の理であるにもかかわらず、夜寝られないのはなぜなのでしょうか。
シンプルにいえば「眠れないから」ですが、睡眠がうまくいかない理由を考えるのが重要です。一過性の症状ならまだしも慢性的に状態が続くようなら、なんらかの病気を抱えている場合もあります。
ここでは、夜更かしをしてしまう日にありがちな心理状態を解説します。
眠れない
一日に受けたストレスが原因で交感神経優位の状態になり、眠れなくなるケースが考えられます。一種の興奮状態に陥って眠気を感じにくくなり、夜更かしになるようです。
社会人が受けるストレスの大半を占めるのは、仕事です。なかでも人間関係に悩む人が多く、自分だけでは何とかならない事態のため、ストレスが常態化します。
職場のストレスが原因で寝つけない日が続くときは、不眠症につながる場合もあるため注意が必要です。
その日に満足していない
その日の満足感が薄く、夜中の時間を使って取り戻したいと思い、夜更かしをしてしまうことがあります。
仕事や恋愛、人間関係に充実した日々を過ごせば、案外ぐっすり眠れるものです。しかし、昼近くまで寝ていて起きた後も、スマホをボーっと見ているような過ごし方だと、夜中にふと焦燥感にかられることがあるようです。
夜に充実した時間を過ごすことで、無理やりその日一日良い過ごし方をしたと思い込もうとしているのかもしれません。
遅れをとり戻したい
他人との遅れをとり戻したいという気持ちから、夜更かしをすることもあります。夜更かしをして、人より一歩先をいくことで安心感を得たいのかもしれません。
時間を有効活用して、周囲と差をつけたいという気持ちが先行してしまうようです。
寝る時間がもったいないと感じる
やりたいことが多くあるため、睡眠時間がもったいないと思い、夜更かしをする場合があります。寝る時間を削ってでも、自分の生活を充実させたいというバイタリティの現れです。
とはいえ、もともと睡眠時間が少なくても問題ないショートスリーパーを除き、寝る時間を削るのは健康に良い行為ではありません。
日中活動的に過ごすためには睡眠や休息の時間が不可欠のため、寝る時間がもったいないからと言って夜更かしするのは避けたほうがいいかもしれません。
刺激が欲しい
夜更かしは計画的ではなく、その時の気分でしてしまうことが多いでしょう。この現象の本質を探ると、心理的な刺激を求めて夜更かしをしてしまうともいえます。
たとえば、知らない世界に足を踏み入れたいとの気持ちから、テレビで深夜番組を楽しもうとします。その時はにぎやかで楽しい世界に夢中になりますが、起きたときに夜更かしによって重い倦怠感を覚えるでしょう。
とくに、毎日同じような生活が続いている人は要注意です。知らない間にいつもと違う刺激を求め、頻繁に夜遊びに繰り出すケースもあるようです。
夜更かしをしてしまう人の特徴

夜更かしをしてしまう人の、性格的な特徴を紹介します。例えば一人が好きで、誰も周囲にいない夜の静寂に心地よさを感じている場合があります。また、先延ばし癖がある人は夜更かしをする可能性が高いです。
一日のスケジュールがうまくこなせずに、結果的に夜遅くまで作業や仕事に追われるケースも考えられます。
ひとりの時間が好き
一人の時間が好きで、夜中の静寂のなか、物思いにふけりたいのかもしれません。深夜は昼間とは異なり街のなかも静かで、すべてが止まって思える不思議な空間です。
建造物や草木は静かにたたずみ、世界に自分一人しかいないような独特の感覚を覚えます。夜中の時間が癖になると、孤独が楽しくなり夜更かしにつながるでしょう。
映画やゲーム、読書など今の時代、ひとりで楽しめる娯楽の種類は数多くあります。孤独が好きだとひとりの時間を求めて、ついつい夜更かししてしまうようです。
先延ばし癖がある
夜更かししてしまう人の多くは、先延ばし癖があるといわれています。仕事やすべきことだけでなく、睡眠を後回しにするため、寝る時間が遅くなるようです。
学生時代、テスト勉強を始めるのが億劫で部屋の片付けに取り組んだ経験はありませんか。睡眠の優先順位が低かったり、寝るのが好きでなかったりすると睡眠を先延ばしてしまうかもしれません。
一日のスケジュールがルーティン化していない
一日のスケジュールが固定化しておらず、就寝時間や起床時間が日によってまちまちな人も夜更かしをしやすい傾向が見受けられます。
とくに一日の時間をフルに活用しようとすると、仕事量次第では規則的な生活習慣を確保するのが難しくなります。
納期や業務量が日によって変わる、クリエイティブな業務に携わる人に多くみられるようです。
夜更かしの3つのデメリット

夜更かしは健康に悪影響をもたらす可能性が高く、また人間は睡眠時に一日の疲労を回復するため、寝不足が続くと至るところでパフォーマンスの低下を招くことがあります。
疲れがなかなか取れないことから、記憶力や免疫力も低下する可能性もあるようです。ここでは、夜更かしの3つのデメリットについて解説します。
1.日中のパフォーマンス低下につながる
仕事を始める時間は決まっている場合が多いため、夜更かしすると睡眠時間を確保できず、睡眠不足に陥ります。
集中力の低下を招き、ケアレスミスが増えたり、感情のコントロールができず対人関係でのトラブルを招いたりと、仕事でもプライベートでもパフォーマンスの低下を引き起こしかねません。
日中の活動で蓄積した疲労は、睡眠中に出る成長ホルモンの作用で回復します。睡眠不足だと成長ホルモンの分泌が減り、疲れがとれにくくなるようです。
2.記憶力が低下する
睡眠不足は、記憶力や認知力の低下を招くことが分かっています。徹夜するとボーっとして頭がさえない状態を経験する人は多いですが、決して気のせいではありません。
一度受けた指示を忘れてしまっては、上司や同僚に迷惑をかけてしまう可能性があります。
記憶を司るのは、脳の海馬という部位です。睡眠時間が少ない子どもは海馬の体積が小さく、成人を対象にした研究でも、しっかりと睡眠時間をとっていると記憶力が高くなることが認められています。
3.免疫力が低下する
就寝時に分泌されるメラトニンは、免疫力にかかわるT‐リンパ球の活性化に役立つ働きがあります。睡眠不足になるとホルモンの分泌が減り、免疫力の低下を招くようです。
たとえば、風邪をこじらせて肺炎を罹患するリスクは、睡眠時間が5時間未満の人は8時間寝ている人と比べて約1.4倍高いという研究結果もあります。
ウイルスや菌に強い身体を作るために睡眠不足は大敵です。
夜ふかしをしてしまうときの対処法

夜更かしは日中働くビジネスパーソンにとって、百害あって一利なしといっても過言ではありません。
夜なかなか寝つけずに睡眠不足で困っているなら、次の対処法をおすすめします。
一定の睡眠習慣を作る
体内時計を整え、決まった時間に起きて寝る生活習慣を目指します。週末に寝だめしたり、夜遅くまで起きたりせずに、毎日一定のスケジュールを維持すると良いかもしれません。
たっぷりと寝ることで、日中のバイタリティやモチベーションが高まります。規則正しい生活習慣を取り入れる際に有効な方法は、朝食をしっかりとること、朝や午前中に日光浴を行うことなどです。
スマホのアラーム機能やテレビのスリープタイマーなども活用し、規則正しい生活リズムをキープすることをおすすめします。
就寝前は電子機器を使用しないようにする
夜に電子機器の光を長時間浴びると、昼間だと勘違いして体内時計が乱れる場合があります。
就寝時には、ベッドにスマホやタブレットを持ち込まないのがベターです。寝る前のスマホの使用による睡眠障害は若年層に多く、国も注意を呼びかけています。
人を睡眠に誘うホルモンであるメラトニンは、強い光を浴びると、分泌が減る傾向があります。できる限り睡眠2時間前にはスマホを見ず、電子機器に触れない場所に身を置くのがおすすめです。
ストレスを発散する
日中に感じたストレスを溜め込んでしまうと、夜眠れなくなり次の日にも支障をきたすという負のスパイラルに陥る可能性があります。
深呼吸やストレッチを取り入れることで、ストレスはその場で発散するよう努め、なるべく溜めないようにしましょう。
ストレスを溜めないためには、睡眠が有効です。日々イライラして気持ちを抑えられない人は寝ることの重要性を把握し、こまめな息抜きと十分な睡眠をとることを大事にしてください。
欲求を我慢しすぎない
日中のうちに欲求を満たすことで、夜に息抜きしたい気持ちを抑えられるでしょう。昼間仕事で自分の時間がまったく取れないと、深夜のネットショッピングやSNSの過剰使用につながります。
意識的に日中や夕方に自分の時間を入れることで、気持ちが落ち着き、スムーズな入眠を期待できます。仕事の合間でもストレッチなどをして、身体を動かしたい欲求を満たすことが重要です。
専門機関の受診を検討する
ストレスが原因で不眠症はじめ、なんらかの睡眠障害を発症している場合、専門機関での受診を検討するのも良いかもしれません。
夜型の生活があまりにも深刻な場合、睡眠・覚醒相後退障害の可能性もあります。
専門機関で受診し、医師の診察やカウンセラーによるカウンセリング、薬の処方などを受けるのも一つの方法です。
心の悩みが原因の夜更かしはカウンセラーに相談しよう!

夜更かしはストレスと密接に関係するため、仕事や人間関係の悩みが原因となる場合があります。
心当たりがある場合、カウンセリングを試してみてはいかがでしょうか。プロの心の専門家であるカウンセラーは、常に相談者の気持ちに寄り添って傾聴してくれるため、心を開いて相談できます。
周囲に親しい間柄がいない人でも親身になって話を聞いてもらううちに、きっと心が軽くなるでしょう。
仙台女性カウンセリングサロン
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