仕事で怒られてばかりいる人には、共通する特徴があるようです。怒られること自体が悪いわけではないため、素直に謝罪をしたうえで改善に努めれば深刻な事態にはつながらないでしょう。
今回は、仕事で怒られやすい人の特徴や怒られたときの適切な対処法、どうしても辛いときの相談先を紹介します。
仕事で怒られてばかりいる人の8つの特徴
仕事で怒られやすい人は、普段の態度や仕事に対する取り組み方に問題があるかもしれません。
態度やマナーが悪い、時間や約束を守らない、同じミスを何度も繰り返すなどは、上司や同僚の怒りを買う原因です。ここでは、仕事で怒られやすい人に共通する特徴を紹介します。
1.態度・マナーが悪い
態度やマナーが悪い人はそれだけで相手の怒りを買い、怒られやすい傾向があるようです。あいさつをしない、声が小さいなどの職場で適切ではない行動をとると、見ている人は不愉快だと感じる可能性があります。
一緒に働く仲間として恥ずかしいとも思われ、場合によっては態度やマナー自体の悪さを怒られることもあります。取引先に対する対応や名刺の渡し方、メールの文章に間違いはないか今一度確認してみるといいかもしれません。
2.時間や約束を守れない
遅刻が多い人や、作業の納期や締め切りを守れない人は怒られやすくなります。時間や約束を守ることは、仕事の能力というより最低限のルールです。
周囲からすると最低限のルールは守って当たり前と考えられ、できないときに目立ってしまう可能性があります。何回も締め切りに遅れることが続くと、上司からの信頼も失いかねません。チームで案件を進めるなら、メンバーに一人でも時間を守らない者がいると、全体の進捗やスケジュールが狂って損失を生むかもしれません。
3.同じミスを繰り返してしまう
同じミスを繰り返していると、何度も指摘することに耐えられなくなった上司の怒りを買う可能性があります。また改善する気がなく、やる気がないのかと疑われるかもしれません。
同じミスを頻発しないようにメモをとったり、他の作業以上に注意して取り組んだりなど、改善のために努めましょう。努力の痕跡が見えず、何もしないまま何度もミスを繰り返すと、温厚な人でも我慢しきれなくなるかもしれません。
また段取りをつけず、行き当たりばったりで仕事をしている場合もあるかもしれません。優先順位は何か、業務にはどの程度の時間がかかるかなどを把握していないと、トラブルが発生したときに、どのようにして良いか分からずオロオロしてしまいます。
ミスが引き起こす影響の大きさを事前に把握することで、正確にタスクを遂行しようと、今まで以上に気を引き締めて取り組めます。
4.自分のミスを認めない
指摘を受けたときに自分の非を認めず、言い訳ばかりする人は怒られやすいでしょう。できるならば、怒られたくないと思うかもしれません。叱責を受ける恐怖から防衛本能が働き、反射的に言い訳をしてしまう場合があります。
しかし、責任転嫁していると思われ、ますます相手の怒りをエスカレートさせることもあります。自分に非があると思ったら潔く、真っ先に謝罪したほうが誠意は伝わるでしょう。
5.コミュニケーションをとろうとしない
社会に出ると、一人で仕事を進めるケースはまれで、上司や社外の協力者とのコミュニケーションの上で業務が成り立ちます。報告・連絡・相談をしない、質問をせずに誤った解釈で勝手に進めるなどの行為をすると、問題に発展してしまいかねません。
業務上で必要なコミュニケーションを怠る人は、意思疎通が図りづらい、指示を聞き入れないなどのイメージが付き、印象の悪化を招きます。
ミスをしたときでも迅速に報告をしておけば、大事には発展しづらいものです。トラブルが起きても、後で言えばいいと先延ばしにすることで思わぬ事態につながるほか、「なぜすぐ言わなかったのか」と反感を招くかもしれません。
6.作業スピードが遅い
作業のスピードが遅いと次のステップに進めないため、同僚たちはイライラしてしまうかもしれません。一生懸命取り組んでいても、仕事には締め切りがあるのが通常で、遅れると怒られやすいのは仕方がありません。
作業の要点を把握していなかったり、細部に気を配りすぎたりすると作業スピードが鈍化します。優先順位が高いタスクを後回しにしていて、仕事が遅いと言われる人もいます。
作業スピードに問題があるのか、取り組み方がまずいのかは人それぞれですが、仕事が遅くて怒られる頻度が多すぎるなら、原因を突き止めて改善を図るといいかもしれません。
7.責任感を持てない
与えられた仕事に責任感を持てない人は、怒られやすいばかりか、仕事や居場所を失う危険があります。責任があまりに無いと、指示した業務を途中で投げ出して帰宅してしまう、ミスを人のせいにするなどの行為に及ぶことも考えられるためです。
怒られたくない気持ちを優先して、「先方の依頼が遅かった」のように責任転嫁すると、上司や取引先からの信頼度は低下してしまいます。
たとえ失敗に終わっても、与えられた仕事を最後までやり遂げれば、自信や信頼の獲得につながります。責任感は、集団で仕事をするうえで重要なスキルです。
8.何度も同じ質問をする
何度も同じ質問をすると、話を聞いていないかと疑われ、怒られやすくなります。質問自体はまったく悪い行為ではないのですが、上司や同僚は貴重な時間を割いていると心得るといいでしょう。
忘れっぽい人はメモをとるようにして、質問の前に自分で確認する癖をつけると良いかもしれません。一度した話を覚えていないと、やる気のなさまで疑われ、仕事を安心して任せられなくなってしまいます。
仕事で怒られてしまう主な理由
仕事で怒られると落ち込みますが、冷静に聞いてみると自分の成長や同じミスを繰り返さないために、叱咤激励しているパターンも考えられます。一方で、周囲からやっかみの対象とされ、怒られ役としてターゲットになっている可能性もあります。
仕事で怒られてしまう主な理由と、その背景を解説します。
成長のため
あなたの成長を期待して、上司があえて憎まれ役となるパターンです。いわば気付きを与えて、一段上のレベルへ導こうとしています。「怒る」は一方的に怒りの感情をぶつける行為を意味しますが、部下の成長が目的の場合は「叱る」が正しい表現です。叱るには、相手をより良い方向に導くために、何が悪いのか自分自身で気付かせるという意味合いがあります。
自分の成長のために叱ってくれる上司がいたら、きちんと耳を傾けてみましょう。指摘を真摯に受け止めてアドバイスに従えば、似たような場面で注意されることはなくなります。
仕事で厳しい指摘を受けると嫌な気持ちになりますが、叱責を受けるうちが花ともいわれます。言っても意味はないなと見捨てられてしまうと、指摘してくれる人がいなくなります。指導役がいるうちに改善し、成長へとつなげることが大切です。
ミスを繰り返さないため
同じようなミスを繰り返さないために、厳しく叱っているパターンもあります。次にまた同じ失敗を起こすと、損失やリスクを生む恐れがあるため、純粋に「これで最後にしてくれ」という気持ちで叱責します。
このケースではメモや振り返りなどを行い、言われた通り再発防止に努めましょう。同じミスを起こさなければ成長したとアピールでき、評価アップも期待できます。
理不尽な理由
嫌われていたり、ストレスの八つ当たりで怒られたりと、自分ではどうしようもできない理不尽なパターンです。
上司があなたに良くない感情を抱いている場合が当てはまります。気弱そう、周囲から孤立しているなど、強く言いやすい相手だと思われている可能性もあります。
上司は上司で仕事のストレスを抱えていて、ストレス発散のはけ口にされる場合もあります。八つ当たりなら特段自分に落ち度があるわけではありません。気にしないか、環境を変えるなどの手段を検討しましょう。
仕事で怒られたときの対処法とポイント
仕事で怒られたときは、謝り方や対処法を間違わなければ相手に与える印象は良くなり、挽回はできます。重要なのは、落ち度を認めたら言い訳や弁解をせず、素直に謝罪することです。
また、相手の話を最後まで聞き、同じ過ちを繰り返さないための改善策もあわせて伝えましょう。仕事で怒られたときの適切な対処法や、ポイントを紹介します。
素直に謝罪する
自分の落ち度で怒られたときに何よりも大切なのは、素直に謝罪することです。言い訳や自己弁護を口にしないことで誠意が伝わります。
ただ言葉だけの表面的な謝罪では、相手に反省が伝わらず、かえって怒りを増長させる危険があります。謝り方を間違えないように、注意が必要です。謝罪の言葉を告げた後に、事情を説明します。「取引先が〇〇と言ったから、仕方なかった」のように言い訳がましい言い方にならないよう注意しましょう。
謝罪の言葉をはっきりと口にしないと、謝る気がないと思われ、反感を買ってしまうかもしれません。事実を把握した後、どのようにリカバリーを図ろうと努めたのか伝えることも必要です。
相手の話を受け止める
相手が文句やクレームを言い出したら、途中で割り込まず、最後まで話を聞くことに意識を集中します。話を聞いているうちに「事実とは違う」と感じたとしても、ひとまずは反論しないほうが良いでしょう。
怒っている人は相手に対して伝えたい内容が山ほどあるため、すべてを受け止める気持ちで傾聴します。一方的にまくしたてているうちに、怒りのボルテージが徐々に下がるかもしれません。
話を聞くなかで受け取ったアドバイスは忘れず、胸の内にとどめ、今後の教訓にします。耳が痛いかもしれませんが、指摘してくれるのはありがたい話です。
改善策を考える
ときには、謝るだけでは事態が解決しないこともあります。相手に損害や不利益が生じている場合、同じ過ちを繰り返さないよう、改善策や対処法もあわせて伝えるようにします。
謝罪の前に相手がどのような対応を望んでいるかを考え、解決策を準備しておくと良いかもしれません。仕事では誰もがミスをしてしまう危険があり、怒っている相手もそのことは理解しています。
ただ同じ過ちを何度も起こすと、反省の意識がないのではと不信感を抱き、怒りをエスカレートさせてしまいかねません。
しっかりと改善策を考えて相手に伝えることで、前向きに次へと活かそうとしていると好印象を与えられます。
気分転換をする
仕事で怒られた後は誰もが落ち込み、気が滅入るでしょう。メンタルが落ちた状態では、残された仕事を片づけるのに一苦労してしまいます。
仕切り直して気持ちを落ち着けるためにも、リフレッシュの時間を取り入れましょう。休憩をする、コーヒーを飲む、必要に応じて有給休暇を取得するなどがおすすめです。
落ち込んだ気持ちを引きずったままだと、仕事ははかどりません。マイナス思考に沈んだ自分の気持ちを立て直すためにも、一人で落ち着ける時間を確保すると良いかもしれません。気分転換を含めて、嫌なことがあったときの自分なりのリフレッシュ方法を確立しておくのが重要です。
成長の機会だと考える
怒られた事実をネガティブにとらえず、至らない部分を知るために必要な成長の機会だったと考えましょう。ほろ苦い経験でも、次のステップに進むために役立つ場合があります。
悪い部分は反省・改善を心がけ、次の仕事にどのように活かせるか、考えてみます。積極的に仕事に取り組むことで、早いスピードで成果が出せるかもしれません。
クヨクヨと落ち込まず、前向きな気持ちに切り替えることが大切です。怒る側も、本心では怒りたくて叱咤しているのではなく、部下の成長を思っての場合もあるでしょう。
学びや気付きを得られた経験ととらえて、次に活かせるように気持ちを切り替えてみると良いかもしれません。
小さな成功体験を積み重ねる
仕事で怒られてばかりだと自尊心の低下を招き、今後の仕事にも悪影響が生じます。たとえば、自信のなさから積極的に行動できなかったり、声が小さくて相手に伝わらなかったりなどです。
自分で目標を設定して、クリアしていく経験が積み重なれば、次第に自信が取り戻せます。目標は、達成が簡単な小さなものでかまいません。怒られた事実に対して改善に成功したら、上司から感心されなくても、自分で自分を褒めてみてください。
自信を持って仕事に望めば、今まで思いもよらなかった大きな成功体験につながる期待も持てるでしょう。
身近な人にアドバイスをもらう
自分のなかだけで怒られた事実を昇華するのは難しいため、身近な人である社内の同期や先輩、後輩、家族などに、アドバイスをもらうのも一つの方法です。
第三者から客観的な指摘を受けることで、自分に落ち度があったか、何を改善すれば次は失敗しないか、アドバイスを受け取れるかもしれません。
さまざまな人の多様な意見を聞けば、視野も広がります。自分だけでは思いつかなかった対応策や問題点が、あぶり出されることも期待できます。
若いうちから、相談できる間柄を増やしておくのは大切です。一般的には、役職が上がるにつれ人と関わる機会が増えるため、コミュニケーションが上手な人は一緒に働きやすいと好評を得て、信頼を得られる傾向にあります。
仕事で怒られてばかりでつらくなったときには
改善を心がけているのに怒られることが続き、もうどうしようもないというときは転職、もしくはカウンセリングの受診を検討してはいかがでしょうか。
怒られる原因がよく分からず、理不尽に感じるなら、上司や職場環境に問題があるのかもしれません。
転職によって環境を変えれば、ガラッと事態が改善する期待も持てます。一方で、カウンセラーへの相談は、気持ちを和らげることにつながります。
転職を考える
怒られる頻度が多く精神的につらい、あまりにも理不尽な理由で怒られる場合は、転職を視野に入れるのも一つの方法です。仕事内容や職場が、自分にあっていない可能性もあるためです。
通常ならば反省点を振り返り、怒られないための工夫を取り入れることで、徐々に怒られる機会は減っていきます。
しかし、嫌われている、上司の虫の居所が悪いなどの理不尽な理由で怒られるのであれば、頑張って手を尽くしても改善は期待できません。
精神的に追いつめられると、普段通りのパフォーマンスを発揮できなくなります。結果的に、ますます怒られる機会が増えるという悪循環に陥ります。
負のスパイラルから脱出する手段に転職が考えられますが、決して逃げではなく、あなたの毎日を改善する前向きな行動です。
転職に対する不安な気持ちに折り合いをつけられれば、今すぐ行動を起こしても良いかもしれません。
カウンセリングを受ける
精神的につらいときや身近な人に相談しにくい場合は、心の専門家であるカウンセラーを頼るのも一つの手です。
仕事で怒られるのが常態化すると、日々職場に行くだけでも苦痛を感じるでしょう。休日明けに仕事に対して無気力になる、大事な場面でミスを防ぐために緊張するなどの事象は、誰でも起こり得ます。
しかし、一時的なレベルを越え、毎日つらい環境で労働を余儀なくされると、メンタル面の不調につながります。危険な精神状態なら一人で抱え込まず、信頼できる人に相談しましょう。
理不尽に怒られ続ける場合、心の専門家であるカウンセラーの相談を受けるのがおすすめです。
仕事で怒られてばかりでつらいときはカウンセリングを受けてみよう!
仕事で怒られてばかりでつらい上に、さまざまな改善策を講じても状況が改善しないときには、心の専門家によるカウンセリングを受けてはいかがでしょうか。
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