社会生活を送るうえで、人との付き合いは避けて通れないものです。誰かと時間を過ごすことが楽しいと思う一方、ふとした瞬間に「人間関係に疲れた」と感じる人もいるかもしれません。
今回は、人間関係に疲れる原因や対処法、人付き合いに疲れやすい人の特徴を紹介します。
人間関係に疲れる主な原因とは
人間関係に疲れるのは、次のような原因が考えられます。
- 相手と価値観が違う
- 狭い世界にいる
- ひとりの時間が少ない
- 周囲に気を遣いすぎている
それぞれの原因について詳しく解説します。
相手と価値観が違う
人間関係に疲れる原因は、価値観が異なることが考えられます。たとえば、相手が価値観を押し付けてきたり共感を求めてきたりした際、、雰囲気を壊さないために自分の意見を伝えず、相手に話を合わせることもあります。
相手の顔色をうかがいながら慎重に発言するため、精神的に疲弊してしまうのかもしれません。
職場や友達との人付き合いにおいて、より良い関係を築くには相手への気配りが求められます。しかし、周りの反応ばかり気にしすぎると、自分でも気づかないうちにストレスがたまることもあります。たまったストレスが限界を超えると、人間関係に疲れたと感じるようです。
狭い世界にいる
人間関係に疲れるのは、狭い世界にいるからかもしれません。狭い世界だけで生活していると、自分の居場所を懸命に守ろうとして周囲の顔色ばかりうかがうようになる場合があります。うまく立ち回るために自分の意見は言わず、相手が求める発言内容に変えることもあるようです。
また、狭い世界にいると、相手の発言を深読みする傾向が見られます。「嫌われているのではないか」「悪口を言われているのではないか」と疑心暗鬼になり、怯えながら過ごす人もいるようです。
狭い世界にいると心が落ち着かず、結果的に人間関係に疲れてしまいます。狭い世界から抜け出して、視野を広げることが必要かもしれません。
ひとりの時間が少ない
人間関係に疲れる原因として、ひとりの時間が少ないことが考えられます。ひとりで過ごす時間を大切にする人は、その時間を利用して気分転換をしています。しかし、多忙になるとひとりの時間をつくれず、うまく気分転換ができなくなるようです。
より良い人間関係を築くには周囲への気配りが求められます。無意識のうちに人に気を遣いすぎて精神的負担が大きくなり、誰かと一緒に時間を過ごすと人間関係に疲れたと感じるようです。
ひとりの時間が少ないことが原因の場合は、毎日の生活を少し変えて自由になれる時間をつくるのが良いかもしれません。
人間関係に疲れやすい人の4つの特徴
人間関係に疲れやすい人には、次のような特徴が挙げられます。
- 真面目
- プライドが高い
- 劣等感が強い
- 他人の目を気にしすぎている
それぞれの特徴について詳しく解説します。
真面目
人間関係に疲れやすい人の特徴として、真面目な性格であることが考えられます。真面目な人は、冗談や理不尽を受け流せず、すべてを受け止めてしまう傾向があります。
たとえば、場を和ますために言った軽い冗談でも本気で受け止めてしまい、深く思い悩んでしまうことがあるようです。その結果、人間関係に疲れてしまいます。
また真面目な人は、周囲に頼るのに抵抗がある一面があります。自分では解決できない問題に直面していても誰かに頼ることなく、ひとりで背負い続けることがあるようです。
しかし、自分でも気づかないうちにストレスがたまり、ある日突然心が折れてしまうことがあるかもしれません。
プライドが高い
人間関係に疲れやすい人は、プライドが高いことが挙げられます。プライドが高い人は、自分は周囲より優れた人間であると考える傾向があるようです。
無意識のうちに上から目線になり、周囲から反感を買ったり敵をつくったりする場合があります。結果的に人間関係の摩擦が生じてしまい、人付き合いで疲弊してしまうことがあるようです。
また、プライドが高い人は、自分より立場が高い人間に対しては媚を売ることがあります。立場が上の相手に媚びを売るのは、自分への評価を気にする傾向があるためです。
立場が上の人にだけ媚を売る姿が周囲から反感を買い、人間関係が悪くなる原因になる場合があります。
劣等感が強い
人間関係に疲れやすい人は、劣等感が強い特徴があると言われています。劣等感が強い人は、他者から認めてもらいたい気持ちが強いあまり、周りから反感を買うような行動を取ることがあるようです。
反感を買う行動は周囲との人間関係にも影響し、やがて人付き合いに疲れてしまうことがあります。また、劣等感が強い人は、会話のなかで自慢が増える傾向があります。
自慢話が増えるのは、自分を本来の姿より良く見せたいという意識が働くためです。適度な自慢話であれば楽しく聞けますが、自慢が多くなると面倒くさい人と思われて孤立してしまうことがあるでしょう。
本人は無自覚である場合があり、なぜ周囲から距離を置かれるのか、その原因が理解できない人もいるようです。結果的に、うまくいかない人間関係に疲れてしまいます。
他人の目を気にしすぎている
人間関係に疲れやすい人は、他人の目を気にしすぎている特徴があります。他者の目を気にしすぎると自由に発言できないことにストレスがたまり、人間関係に疲れてしまうことがあるようです。
ストレスが限界に達すると、怒りを爆発させたり体調を崩したりする場合があります。これらの行動が人間関係を悪化させ、さらにストレスが増える要因になることもあるようです。
人間関係に疲れたときの7つの対処法
人間関係に疲れたときの対処法には、次のようなものが挙げられます。
- 自分の気持ちに正直になる
- 相手に期待しない
- 割り切った付き合いをする
- デジタルデトックスをする
- ひとりの時間をつくる
- 環境を変えてみる
- 誰かに話を聞いてもらう
それぞれの対処法について詳しく解説します。
1.自分の気持ちに正直になる
人間関係に疲れたときは、自分の気持ちをちゃんと伝えるのが良いかもしれません。たとえば、いつも仕事を押し付けてくる同僚がいる場合、自分の業務で手一杯のときは断るのもひとつの方法です。
チームで仕事を進めている場合、お互いに助け合うことも必要ですが、自分の限界を超えて仕事を引き受けると、人付き合いのストレスになることがあります。
助けを求めてきた相手に対して断りづらいと考える人もいるかもしれませんが、誠意をもって伝えれば相手も納得してくれるでしょう。
2.相手に期待しない
人間関係の疲れを解消したい場合は、相手に期待しすぎないことも一つの方法です。家族や恋人など長い付き合いがある相手に対して、「わざわざ言わなくてもわかるだろう」と考えることがあります。信頼できる相手だからこそ、このような考えになるのかもしれません。
しかし、相手を期待しすぎると、自分が期待していた通りに物事が進まないときに落胆して、ストレスに感じてしまう場合があります。
また、過度な期待を寄せられている相手も負担を感じるため、お互いに人間関係に疲れてしまうこともあるようです。人に期待しすぎないことで、相手の行動に振り回されることがなくなり、落ち着いた気持ちで過ごせるようになるかもしれません。
3.割り切った付き合いをする
人間関係で疲れたときは、割り切った付き合いをするのも効果的だと言われています。
すべての人と仲良くできるのが理想ですが、相性の悪い相手と付き合うとストレスになることもあるでしょう。人には相性があり、どのように努力をしても、良好な人間関係を築けない相手もいるためです。
相性が悪い人とは適度に距離を置き、割り切った付き合いをするのが良いかもしれません。物理的に離れるのが難しい職場では、業務で必要なときだけ接触したり視界に入らないようにしたりするのがおすすめです。
同じ職場でも適度な距離が取れるため、心が楽になる場合があります。
4.デジタルデトックスをする
人間関係の疲れを解消するには、デジタルデトックスを検討してみるのが良いかもしれません。
デジタルデトックスとは、スマホなどデジタル機器に触れず、インターネットによる情報から距離を置くことです。仕事で使用する場合は長い間距離を置くことが難しいかもしれませんが、短時間のデジタルデトックスでも効果があると言われています。
また、SNSが普及して他者と気軽に連絡が取れるようになり、常にメッセージでやり取りする人もいるかもしれません。周りに気を遣う人であれば、「すぐに返信しなくては」と考えて自分のことを後回しにする場合もあります。
デジタル機器から距離を置くことで情報が遮断されるため、自分のやりたいことに集中できて人付き合いの疲れが解消されるかもしれません。
5.ひとりの時間をつくる
ひとりの時間を大切にする人は、自由になれる時間をつくるのが良いかもしれません。人から離れる時間があることで、自分を解放できて気分転換になる場合があります。
ひとりの時間を大切にしている人は、ひとりになれる時間がないとストレスがたまることがあるようです。
また、常に周囲に気を配らなければいけない状況に嫌気がさして人間関係に疲れることがあります。
しかし、仕事や家事、育児に日々追われていると、ひとりの時間をつくるのが難しいこともあるかもしれません。このような場合は、帰宅する途中でカフェに寄ったり自宅の周りを少し散歩したりするなど、短くてもひとりの時間をつくるのがおすすめです。
6.環境を変えてみる
人間関係の悩みが絶えない場合は、思い切って環境を変えてみるのが良いかもしれません。とくに、いじめや嫌がらせなどで悩んでいる場合は、環境を変えないと問題を解決しないこともあります。
たとえば、職場で人間関係の悩みがある場合は、転職を検討したり異動希望を出してみたりするのが良いかもしれません。環境を変えることで、人付き合いを一度リセットできるためです。
また、新しい環境に足を踏み入れることで、いかにこれまで狭い世界にいたのかも実感でき、新たな気持ちで人間関係を築ける場合があります。
新しい環境での新たな出会いで交友関係の幅が広がり、自分の成長につなげられるかもしれません。なるべく人に関わりたくない場合は、人間関係が淡白な職場やひとりで黙々と作業できる仕事を選ぶのもおすすめです。
7.誰かに話を聞いてもらう
人間関係で疲れたときは、信頼できる家族や恋人、友達などに話を聞いてもらうのも良いかもしれません。誰かに話すことで気持ちが楽になり、前向きに考えられるようになる場合があります。
また、信頼できる相手から客観的な意見やアドバイスがもらえる場合もあり、人間関係の疲れを改善できる糸口が見つかるかもしれません。
しかし、大切な人だからこそ、悩みを話して心配をかけたくないと考える人もいるようです。このような場合は、カウンセリングの利用を検討するのが良いかもしれません。
話を聞くプロであるカウンセラーとの対話を通して、モヤモヤした気持ちが整理してみましょう。身内ではない第三者だからこそ、変に気遣うことなく悩みを相談できると感じる人もいるようです。
距離を置くべき人の特徴とは
より良い関係を築こうとしても一緒にいると疲れる相手とは、適度な距離を置くのが良いかもしれません。距離を置くべき人の特徴には、次のようなものが挙げられます。
- マウントを取ろうとする
- 他人を尊重しない
- 悪口をよく言う
それぞれの特徴について詳しく解説します。
マウントを取ろうとする
マウントを取ろうとする人は、自己の優位性を示すために、相手を攻撃することばかり考えているため、一緒にいても疲れる場合があります。しかし、上司や同僚などと完全に距離を置けない場合もあるかもしれません。
このような場合は、話を適当に聞き流すことも一つの方法です。マウントを取る人は承認欲求が強いため、「そうですね」と話に反応するだけで満足してくれる場合があります。こういう人だと割り切り、あまり相手にしないのが良いかもしれません。
他人を尊重しない
他人を尊重しない人は、基本的に他人に無関心で思いやりのない行動が見られます。自己中心的な思考で相手のことを考えて行動できないため、振り回されてしまう場合があります。これでは、一緒にいても不快になるだけかもしれません。
また、他人を尊重しない人は、あなた以外の人にも同じように接している場合があります。一定の距離を置いて、深く付き合わないのが賢明です。
悪口をよく言う
他人の悪口を言ったり平気で相手をけなしたりする人とは、距離を置くのが良いかもしれません。このような人と付き合うことは、ストレスがたまりやすいことでしょう。
しかし、悪口を言う人と距離を置けない場合もあるかもしれません。このようなときは、聞き役に徹したり話題を変えたりするのが無難です。
同意を求められそうな場合は、その場から離れるのも良いかもしれません。注意する点は、相手に合わせて自分も一緒になって悪口を言わないことです。
人間関係に疲れたらカウンセリングで相談してみよう!
価値観が違う人と付き合ったり周りに気を遣いすぎたりすると、人間関係に疲れることがあります。人付き合いに疲れたときは、自己主張したり相手に期待するのをやめたりすることで、人間関係のストレスを軽減できる場合があります。
また、人間関係の悩みが絶えない場合は、転職したり異動届を出したりなど思い切って環境を変えるのもおすすめです。
しかし、なぜ人間関係に疲れたと感じるのか、その原因が自分でわからないこともあるかもしれません。このような場合は、カウンセリングを検討するのも良いかもしれません。
カウンセラーとの対話を通して、自分の気持ちを整理できる場合があります。また、話を聞いてもらうだけでも心が楽になり、ストレスが軽減できることもあるようです。
仙台女性カウンセリングサロン
「GARDEN」へのアクセス
◆
JR仙台駅から徒歩4分、地下鉄仙台駅から徒歩1分、近隣には大きなコインパーキングのある場所にカウンセリングサロンがございます。どなたでもお気軽にご利用いただけるように「出張カウンセリング」もご用意しております。
電話番号 | 050-6863-2146 |
所在地 | 宮城県仙台市青葉区中央区4丁目10-3 JMFビル仙台01 2F |
営業時間 | 平日10:00~18:00 /土曜日13:00~18:00 |
定休日 | 日・祝日 |
営業時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
10:00~13:00 | ● | ● | ● | ● | ● | × | × |
13:00~18:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | × |