素の自分を出せない人の特徴とは?自分を出すためのポイントを詳しく解説

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良好な対人関係を保つには、相手に自分のことをよく理解してもらうことがコミュニケーションの第一歩といえます。ところが、せっかくのコミュケーションの機会でも、相手に素の自分を伝えられずに、相手を遠ざけてしまう人もいるようです。

自分の人となりが相手に伝わる機会を、自分から拒否していては、良好な対人関係を築くことは難しいかもしれません。

そこで本記事では、自分を出せないことの原因を挙げ、その内容を詳しく紹介しています。そして、自分を出すための方策についても詳細に解説しました。

自分を出せずに悩んでいる人は、本記事をぜひ参考にしてください。

素の自分を出せない原因とは?

素の自分を出せない原因とは?

他人に対し、素の自分をありのままの状態で出せない時は、いくつかの原因が考えられます。原因を知ることは、適切な対応策をとるための正確な情報を得ることにつながることでしょう。

ここでは、素の自分を出せない原因について、以下に3つケースを紹介します。

過去のトラウマ

幼少期や学生時代に、大きなショックを受ける出来事があり、それがトラウマとなっていることが考えられます。それによって、他人に不信感を抱くようになり、正常な人付き合いができなくなってしまったというケースです。

たとえば、小学生のときの発表会などで大勢の前で話せずに笑われた経験があると、それが精神的なトラウマとなり、大人になっても影響してしまうなどです。

つまり、他人とのコミュニケーション自体を避ける手段として、素の自分を出せなくなる人もいるようです。

他人からの評価

自意識が過剰に高い性格の人は、相手からの自分の評価が気になる傾向があるようです。相手に低く評価されることを恐れ、あえて他人との付き合いを回避するケースもあります。

他人からの評価を気にしすぎると「もしかしてこの人は、自分のことを悪く思っているのではないか」という被害妄想がふくらむこともあるようです。

そして、やがて他人と会話すること自体をしなくなり、自分を出せない、自分をわかってもらえない状態が続いているのかもしれません。

日本人特有の文化

自分が出せないのは、日本人特有の文化のひとつだとする学術的研究があります。日本人には、欧米人にはない独特の「気遣いの文化」があり、相手を立てるために、あえて自己主張をせず、「空気を読んで」コミュニケーションをとる傾向が強いという文化的特徴です。

自分を出さないことが日本文化の特徴とすれば、その文化の影響を強く受けすぎている人は、誰に対しても自分をさらけ出せなくなります。

しかし日本文化だから仕方ないと考えてしまうと、なかなか改善は難しいのかもしれません。

自分を出せない人の4つの特徴

自分を出せないタイプの人には、一定の特徴があるといわれています。自分がどれに当てはまっているかを知ることが、改善するための第一歩となることでしょう。

ここでは、自分を出せない人の、4つの特徴を挙げ、その内容を解説しましょう。

1.自分に自信がない

自分に自信が持てない人は、他人にありのままの自分をさらけ出せない傾向があります。自信がないからこそ、相手に素の自分を知られてしまうと、自分から離れてしまうのではないかという恐怖心が出てくるようです。

例えるなら他人と会うときには、いつも演技をしている状態です。「演技している自分」という状態が続くことで、誰にも自分をわかってもらえないことが重なり、自己嫌悪に陥ってしまいかねません。

2.優しすぎる

性格的に優しすぎるタイプの人は、常に自分よりも他人を優先して考えてしまいがちです。自分の気持ちは二の次であり、あくまでも他人第一という考えが強すぎると、自分の存在を相手に知ってもらおうとする気持ちが起きなくなります。

自分を出さずに他人と付き合うのが、優しすぎる性格の人の傾向といえるでしょう。優しすぎるだけに悩みを相談しようとしても、「相手に迷惑をかけられない」という思いが先に立ってしまいます。

3.嫌われたくないと思っている

日本社会には、「仲間との協調性」や「チームワーク」を重要視する傾向が強いといわれ、学校や会社などの団体生活では、グループの和を乱す行為はご法度とされます。

従順な性格の人は、幼いころから「個人よりも全体の和を優先する」ことが、行動規範として身についているようです。

他人への思いやりの気持ちを持つのは良いことですが、全体の和を重要視するあまり、自分を出せずにいる人もいます。協調性が強すぎて、周りの人に嫌われたくないと我慢してしまうため、団体生活ではいつも仮面を付けて行動するようになりかねません。

4.人を信用していない

疑り深く、他人が信用できない性格も、自分を出せないタイプの人に多くみられる傾向のようです。「素の自分をさらけ出す」ことは、本来なら相手を信用している証拠でもあります。

ところが、他人を信用できない人にとって素の自分を出すことは、相手に弱点を知られてしまうという考え方になりがちです。自分が優位に立てなくなるという思い込みが強いことから、いつまでたっても、素の自分を出せないという状況に陥りかねません。

素の自分を出すメリット・出せないデメリット

素の自分を出すメリット・出せないデメリット

社会生活をおくる上で、素の自分を出すことには、大きなメリットがいくつかあります。そして、素の自分を出せないことによるデメリットも決して少なくはありません。

そこでここでは、素の自分を出すことのメリットと出せないことのデメリットについて解説しましょう。

メリット

素の自分を出すことのメリットで、とくに重要な点は以下の3点です。

  • 良好なコミュニケーションがとれる

素の自分を出すことの最大のメリットは、他人と良好なコミュニケーションがとれることです。ありのままの自分を他人に出すことで、相手との信頼関係を構築することにつながります。

信頼関係はよいコミュニケーションの必要条件であり、コミュニケーションという観点からみれば、素の自分を出すことには大きなメリットがあるでしょう。

  • 信頼できる友人や知人ができる

素の自分が相手に伝われば、お互いに信頼関係が築けます。人付き合いの基本として、互いに信頼できる人物であることが求められます。素の自分を出すことで、相手は自分を理解してくれるでしょう。

  • チームワークに有効

グループで何かの目標に向かって行動するには、メンバーがお互いの性格や考え方を深く理解しておくことが大切です。

メンバーの一人としてチームワークをうまく機能させるには、まず素の自分をメンバー全員に知ってもらうことが第一段階です。すなわち、素の自分を出すことが、チームワークには有効に働くといえるでしょう。

デメリット

素の自分が出せないことのデメリットとしては、以下の2点が重要なポイントとして考えられます。

  • 友人や恋人と良い人間関係が作れない

友人や恋人、家族や仕事関係など、長く付き合うには、ありのままの自分を相手に知ってもらう必要があります。

自分の性格を偽って付き合っていても、いずれは本性を見破られます。偽りの自分を演じていても決して長続きはしません。素の自分を出せない人は、友人や恋人など、周りの人と良い人間関係ができにくいかもしれません。

  • 団体行動ができない

学校や企業などの組織では、団体行動が求められます。そして団体でメンバーが同じ目標に向かって行動するには、良好なチームマークが必要です。しかしながら、ありのままの自分を出せないメンバーがいると、チームワークに支障が生じかねません。

最悪の場合、素の自分を出せない人は、「協調性に欠けた人物」と評価されてしまうかもしれません。社会人が組織内で仕事をする以上、素の自分を出せないのは大きなデメリットとなります。

自分を出せるようになるためのポイント

自分を出せるようになるためのポイント

「誰に対しても、素直にありのままの自分を出せるようになりたい」と、思っている人は多いことでしょう。一度固まりかけた性格を変えるのは、なかなか困難かもしれません。

そこでここでは、自分を出せるようになるためのポイントを4点紹介し、それぞれの内容を見ていきましょう。

自分自身を受け入れる

自己否定的な考えが強い人ほど、自分を出せない傾向があります。ネガティブな性格の人は、「自分で自分を受け入れられない」状態になっているのかもしれません。

まずは自分の性格を把握した上で、自分自身を受け入れることが大切です。自分ができることとできないことを正確に理解することで、改善策が少しずつ見えてくるかもしれません。

自分の気持ちを書き出す

目標を達成するための項目を、紙に書き出すことが成功の秘訣といわれます。考えを文字にして記録することで、やるべきことが明確になり、モチベーションを上げることができるためです。

これと同じように、自分の気持ちを何点か箇条書きにして正直に紙に書いてみることをおすすめします。項目は、自分の欠点でも構いません。

  • 気が弱い
  • 不安症
  • 口下手
  • 背が低い
  • 異性にモテない

いずれもマイナスにしか思えない性格ですが、これをプラスに転換すると次のようになります。

  • 気が弱い → 危険に遭わない
  • 不安症  → 慎重に行動できる
  • 口下手  → 余計なことはいわない
  • 背が低い → 動きが俊敏
  • 異性にモテない → 一人の時間を大切にできる

欠点だと思っていた性格が、裏返すとプラスに作用することがわかります。こうすることで、むしろ自分の欠点をプラスに替えようという考えが出てくるかもしれません。

過去と決別する

過去のトラウマによって自分が出せなくなっている人は、過去の負の記憶をいつまでも引きずり続けているのかもしれません。

過ぎてしまった過去にこだわるよりも、未来を見ることが大切です。「他人は他人、自分は自分」と、他人と比較することをやめてみます。

また過去を思い出す際「昔の私はこうだった」と考えた後には、必ず「でも、これからの私はこうなるはず」と、マイナス思考からプラス思考に転換する言葉を唱えてみると良いかもしれません。

自分の未来を想像する

未来の自分を思い描くことは、楽しいものです。マイナス思考に陥っているときこそ、輝かしい未来の自分を想像してみます。

仕事・結婚・趣味・旅行など未来に向けてやりたいことを考え、5年後や10年後の自分の姿を頭の中でイメージしてみるのです。そうすることで、ワクワクするような未来が映像として広がっていくことでしょう。

自分の未来が徐々に形になっていくことで、次第に他人に接する際にも、思い切って自分を出せるようになるかもしれません。

コミュニケーション力が高い人を観察する

自分ひとりだけでは何も変えられないという人は、周りにいるコミュミケーション力の高い人を観察するのも良い方法です。周りの人々をよく観察することで、コミュニケーションのとり方が、少しずつわかってくるかもしれません。

いくつかの特徴をつかんだら、まずは自分の肉親など身近な人とのコミュニケーションに活かしてみます。

相手の反応が今までと違うなと感じたら、思い切って他人に積極的に話しかけてみると、その反応が徐々に変わっていくことを実感するかもしれません。

さまざまな人と関わる

人間のコミュニケーション能力は、多くの人々と関わることで次第に磨かれ洗練されていきます。自分を出せないタイプの人も、さまざまな人と積極的に交流することで、会話のスキルが上達していくかもしれません。

少しでもコミュニケーションが良くなったと感じたら、少しずつ自分の思いを出してみます。数多くの人と触れ合うことで、自分と気の合う人が見つかる可能性も高くなります。

緊張せずに話しやすい相手と何度も話していくうちに、いつの間にか素の自分を出していることに気付くかもしれません。

自分を出せずに悩んだらカウンセリングを受けてみよう!

自分を出せずに悩んだらカウンセリングを受けてみよう!

自分の努力だけではなかなか改善できないという人は、他人にありのままの自分を出すにはどうすればよいか。心の専門家のカウンセリングを受けてみるのも近道かもしれません。

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