カウンセリングの目的とは。効果を実感する方法や種類などを詳しく解説

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仕事やプライベートの様々な悩みをカウンセリングでは相談できますが、カウンセリングにどのような目的があるのか知りたい人も多いのではないでしょうか。利用する目的は人それぞれですが、まずカウンセリングの一般的な目的を知った上で利用することが大切です。また、民間企業における産業カウンセラーによるカウンセリングや医療機関で受けるカウンセリングなど、カウンセリングを受ける場所による目的の違いを理解しておく必要もあります。この記事では、カウンセリングの目的や方法、サービス別の目的など、カウンセリングの目的について詳しく解説します。

カウンセリングの目的と方法とは

カウンセリングを利用する目的は人によってさまざまです。ここでは、カウンセリングの基本的な目的と定義、方法を解説します。

定義と目的

カウンセリングの定義は、カウンセラーが相談者の悩みや不安を傾聴し、対話やサポートを通して相談者本人が主体的に解決に向けて取り組めるよう導くことです。

カウンセリングを受ける目的は人によって異なります。「仕事やキャリアの悩みを解決したい」「夫婦関係を改善したい」「自分に自信を持ちたい」など、抱えている悩みや不安によってさまざまです。ただし、どんな悩みであっても「カウンセリングを通じて相談者自身が思考を整理し、自分自身を見つめ直せるようにする」という目的は共通しています。

方法

カウンセリングには、認知行動療法や催眠療法などいくつかの方法があります。認知行動療法とは、相談者のネガティブな考え方や行動に注目して、それらを別の考え方や行動に置き換えるようサポートし、問題の改善を目指す手法です。問題そのものを解消するのではなく、問題の原因となっている考え方や行動を変えていくことを目的とします。

催眠療法は、カウンセリングの中で催眠状態に導き、その中で潜在意識にアプローチする手法です。催眠状態といっても操られるということではなく、リラックス・集中した状態を指し、自分と向き合う時間をつくりだされます。催眠後のカウンセリングによって、悩みや不安を深堀りし、問題の解決へ向けて対話を行います。

このほかにも、カウンセリングには箱庭療法、EMDRなどさまざまな方法があり、相談者に適した方法が採用されます。

カウンセリングで期待される効果

カウンセリングで期待される効果は、悩みや不安の解決です。カウンセラーに気持ちを打ち明けて自分の心を整理したり、適切なサポートを受けたりすることによって、悩みや不安の解決を期待できます。

また、悩みや不安の解決までに至るプロセスでは、3つのメリットがあります。1つ目は悩みや不安に対する他人からの理解を得られることです。自分ひとりで抱えていた悩みをカウンセラーが理解してくれることで、安心感を得られるとともに自己肯定感や自信が生まれ、前向きに解決に取り組むきっかけとなるでしょう。

2つ目は、悩みや不安の根本的な原因に気づけることです。カウンセラーに自分の言葉で悩みを伝えることによって、自分自身を客観視し見つめ直すことができます。自分自身の考え方や行動、置かれている環境などを俯瞰して見ることで、悩みの本当の原因を発見できるでしょう。

3つ目は、コミュニケーションのプロであるカウンセラーのサポートを受けられることです。自分だけでは解決できない悩みや不安も、対話を通してカウンセラーが解決策が見つかるようにサポートしてくれ、改善に向けた大きな一歩を踏み出すことができます。

カウンセリングが必要な人

ここまで、カウンセリングの目的や定義、期待される効果を解説しましたが、果たして自分にカウンセリングが必要なのかどうか、まだ決められない人も多いのではないでしょうか。

相談者自身がカウンセリングを必要と感じているケースに加え、以下の特徴に当てはまる場合はカウンセリングを受けることを検討してみても良いかもしれません。

  • 気持ちが常に張りつめている
  • 神経質になりすぎている
  • 何か悪いことが起こりそうな気がする
  • なかなか人には言えない悩みがある
  • 自分はあまり幸せではないと思う
  • 問題が後から出てきて、どうにもならないと感じる
  • つまらないことを心配しすぎる
  • 自分に自信が持てない
  • 危険や困難なことを避けて通ろうとする
  • 失敗すると落ち込んでしまい、そのことにとらわれてしまう

悩みを抱えている人だけでなく、気持ちに余裕がない人や自信を失っている人、神経質になっている人などもカウンセリングの利用を検討して良いでしょう。

各種機関におけるカウンセリングのニーズと目的

カウンセリングを受ける利用者のニーズは、民間企業や医療機関、教育機関といった機関によって違いがあります。それぞれにおける相談者の目的やニーズを理解しましょう。

民間企業におけるカウンセリング

民間企業には、産業医や企業カウンセラーが在籍している場合があります。ここでのカウンセリングを利用する人のニーズは、メンタルヘルス不調の予防や早期対応です。職場には、仕事や人間関係、労働環境などメンタルヘルス不調を引き起こすさまざまなリスク因子があります。

メンタルの不調が起きると、従業員一人ひとりの健康を損なうだけでなく、業績に影響を与える可能性もあります。そのため、企業には従業員のメンタルヘルス不調への対策が求められています。

医療機関におけるカウンセリング

医療機関では、機関ごとにさまざまなカウンセリングを提供しています。例えば、病院やクリニックの精神科・心療内科にカウンセリングルームが併設されることがあります。

精神科・心療内科でのカウンセリングは医療行為であり、相談者の症状の改善が目的です。利用者にとっては、症状を改善したい、治療を受けたいというニーズがあるでしょう。症状によっては、カウンセリングだけでなく、薬物治療を行う場合もあります。

なお、医療機関で病気と診断された上で、医師にカウンセリングが治療に必要と認められた場合は、保険適用となるケースもあります。

教育機関におけるカウンセリング

教育機関には、スクールカウンセラーや相談員などの専門家が在籍している場合もあります。カウンセリングの対象は教育機関に関わるすべての人で、子どもはもちろん、教職員も対象に含まれます。

教育機関でのカウンセリングにおける利用者のニーズは、学校や生活などで抱えている悩みや不安を相談・解決することです。教育機関では、いじめや不登校、進路選択、友人関係など教育や生活に関わるさまざまな事柄がありますので、カウンセリングで達成したい目的・ニーズは多岐に渡ります。

その他のカウンセリング

民間企業や医療機関、教育機関以外にも、カウンセリングを必要とするさまざまなシーンがあります。例えば民間のカウンセリングルームでは、夫婦や親子、親族、対人関係、恋愛・結婚などに関わる悩みについても相談可能です。

カウンセリングを受ける目的はさまざまですが、例えば、夫婦におけるカウンセリングの場合は、夫婦間にある問題を解決するためのきっかけを見つける、お互いの考えを理解することなどが目的となります。親子におけるカウンセリングであれば、親子関係の修復、子どもの考えの理解などが目的となるでしょう。

カウンセリングを受ける前に知っておくべきこと

カウンセリングを受ける前には、カウンセリングに意味がないと感じたり、カウンセリング後に落ち込んだりする可能性もあることも理解しておきましょう。

カウンセリングに意味がないと感じる原因には、相談者が効果を信じていないことが考えられます。カウンセラーを疑ったまま利用すると効果を感じられない場合があるので、まずは信頼をしてみることが大切です。

カウンセリング後に落ち込むケースもあります。その原因には、話すのが苦手で疲れる、カウンセラーとの相性が悪いといったことが考えられます。その他に、カウンセリングを通して、自分自身と向き合うことに辛さやストレスを感じてしまうこともあります。その場合は、「自分の感情に向き合うことが解決に必要になることもあるんだ」ということを覚えておくと良いでしょう。

また、適切なカウンセリングの頻度も知っておきたいポイントです。カウンセリングの頻度に正解はなく、「受ければ受けるほど良い」というわけではありません。適切な頻度には個人差があるので、カウンセラーと相談した上で決めましょう。

目的を理解して自分に合ったカウンセリングを見つけましょう

カウンセリングを受ける目的は人によってさまざまですが、一般的な目的は悩みや不安の解決に向けて前向きに取り組めるように導くことです。カウンセリングを受ける場所によって目的が異なる場合もあり、民間企業や医療機関、教育機関、その他シーンで取り扱う悩みには違いが出てきます。カウンセリングを利用する前に目的を正しく理解し、自分に合ったカウンセリングを利用しましょう。

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