イライラが抑えられない原因とは?イライラするときの10の解消法

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ささいなことにも腹が立って周りに当たり散らすことがあり、自分では分かってはいてもイライラが抑えられないことで悩んでいる人は意外に多いようです。周りからも疎まれるようになり、これは自分の性格だとあきらめてしまっている人もいるかもしれません。

イライラを抑えるにはどうすればよいのか、そもそもすぐにイライラする原因は何なのか知りたい人もいることでしょう。

本記事では、イライラが抑えられないことの原因と、イライラ解消のための対処法について詳しく解説しています。イライラすることで困っている人は、ぜひ参考にしてください。

イライラが抑えられない原因とは

イライラが抑えられない原因とは

ちょっとしたことでイライラしてしまい、イライラを抑えようとしても、それが抑えられずに悩んでいる人も多いようです。

まずは、イライラを抑えられないことの原因をしっかり把握することが、対策の第一歩となります。ここでは、イライラの原因と思われる3つの要因について紹介しましょう。

ストレス

ストレスはたとえ小さなものでも、それを積み重ねることで、心身に大きな負担をかけてしまうことがあるようです。自分でも気付かない間に徐々にストレスが大きくなり、それが限度を超えることで、ちょっとしたことが不快に感じイライラしてしまいます。

イライラするのは蓄積されたストレスに原因があることを自分自身でしっかり理解しておけば、ストレス解消の対策を早めに講じることもできます。

イライラすることが多くなってきたら、まずは日頃ストレスを溜めていないかどうか、自分の日常生活を振り返ってみると良いかもしれません。

ホルモンバランスの乱れ

人間の体で分泌されるホルモンは、体内のさまざまな機能の調節という重要な役割を果たしています。ホルモンのバランスが崩れることで、心身にマイナスの影響がおよび、それがイライラとなってあらわれるという構図です。

中高年層に多く生じる「更年期障害」は、ホルモンバランスの崩れからさまざまな症状が起きるといわれています。イライラする感情の変化も、この更年期障害でのホルモンバランスの乱れが原因のケースもあるようです。

また、女性に起きる「PMS(月経前症候群)」も、女性ホルモンの分泌不順が関わっていると考えられています。生理前には腹痛や頭痛のほか、情緒不安定や倦怠感、集中力の低下、食欲不振、過食などのさまざまな体調不良が起こるといわれています。

イライラするのが生理の時期に重なる人は、PMSが原因である可能性を疑ってみましょう。

精神障害などの健康上の理由

うつ病などの精神疾患が原因で、ささいなことにも不機嫌になってしまったり、怒りっぽくなったりするケースもあります。また、精神疾患以外でも、脳腫瘍などが原因となっている場合も否定できません。

イライラすること以外にも、なんらかの心身の異常がある場合には、放置せずに専門医の診断を仰ぐといいでしょう。

イライラが抑えられないのは病気?考えられる病気の例

イライラが抑えられないのは病気?考えられる病気の例

自分では分かっているのに、イライラすることが抑えられないのは、当人の性格だと思い込んでいる人も多いようです。しかしながら、イライラの原因は性格によるものではなく、病気である可能性もあります。

ここでは、イライラが抑えられない状態の原因として考えられる4つの疾病について解説します。

双極性障害

「双極性障害」は、脳の機能異常により、感情のコントロールが利かなくなって起きる疾病といわれています。気分が落ち込んだり興奮したりする、躁うつ状態が交互にあらわれることが多いとされる病気です。

ストレスの蓄積が原因で起きるともいわれている双極性障害により、ささいなことでもイライラしたり怒りっぽくなったりすることもあります。イライラが気になりだしたら、双極性障害の疑いを持ち、症状が進む前に医師の診断を受けることが大切です。

PMDD

「PMDD(月経前不快気分障害)」は、女性ホルモンの一種である「エストロゲン」の分泌が滞ることで、神経伝達物質「セロトニン」が減少して起きる疾病です。月経前に限らず、ストレスの蓄積や天候不順など、気候の影響によっても発症するといわれています。

PMDDの症状はイライラや、感情の起伏が激しくなって自己嫌悪的な考えになるなどです。また、集中力の低下や食欲不振、過食、不眠などの症状も知られています。

生理が始まる前に症状があらわれ、生理が終わる時期に落ち着くのがPMDDの特徴のようです。心当たりがある人はPMDDの可能性を考え、医師の診断を受けてみると良いかもしれません。

転換性障害・解離性障害

感情のコントロールがうまくできない場合、転換性障害・解離性障害の可能性も考えられます。一般的に「ヒステリー」と呼ばれる症状は、現在の診断基準として「転換性障害・解離性障害」に分類されます。

転換性障害・解離性障害は精神や身体的機能が意識から解離することで、自分の意志でコントロールできなくなった状態です。

過度のストレスや心的外傷によって発症するといわれ、完治するには通院治療と同時に、家族や友人などの理解と協力が必要です。

発達障害

対人関係に課題を感じ、他人とのコミュケーションがうまく取れない人は、「発達障害」の可能性があります。発達障害は、脳機能の不全で起こる疾病です。

発達障害によって、すぐにイライラしたり、イライラが抑えられなくなることもあるようです。このように対人関係に支障があることで、周囲から「問題児」扱いされることが多くなります。

発達障害は決して本人の性格ではなく、さまざまな症例がある病気であることをまず理解することが大切です。そして発達障害は、治療や周囲のサポートによって改善される疾病でもあります。

イライラしやすい人の特徴

イライラしやすい人の特徴

イライラしやすい人は、共通の特徴があるともいわれています。どのようなタイプがイライラしやすいのか、その特徴として8つのタイプをあげると以下のとおりです。

  1. 真面目で几帳面なタイプ
  2. 他人に頼らないタイプ
  3. 他人と自分を比べるタイプ
  4. 気持ちに余裕を持てないタイプ
  5. 何事も完璧にしたがるタイプ
  6. 他人への関心が高すぎるタイプ
  7. 喜怒哀楽を表情に出さないタイプ
  8. 他人からの指示に従うタイプ

過半数の項目が当てはまる人は要注意です。自分では気付かないうちに、イライラが抑えられなくなってくることもあるかもしれません。

イライラが抑えられないときの10の解消法

イライラが抑えられないときの10の解消法

イライラが抑えられないときには、いくつかの解消法があります。実際にこれらの方法を試してみることで、徐々に不快な感情が消えていったという人もいるようです。

ここでは、イライラが抑えられないときの解消法を10点紹介しましょう。

1.深呼吸をする

興奮したときには、深呼吸をすることで気持ちが落ち着くと一般的にいわれています。イライラするときは興奮状態にあるため、あえて意識的に深く息を吸ってゆっくり吐く深呼吸のエクササイズが効果的といえるでしょう。

深呼吸を何度か繰り返すことで、「メンタルリセット」の効果があるともいわれています。また、時間的な余裕があれば、本格的な「マインドフルネス(瞑想法)」をしてみるのもおすすめです。

2.6秒我慢する

イライラを感じたら、とりあえず少しの間我慢する時間を取ると良いかもしれません。長い時間ではなく、ほんの6秒間だけ、ぐっと我慢してみます。というのも、瞬間的な怒りは6秒ほどで収まるといわれているためです。

目を閉じて、ゆっくり1から6まで数字を数えてみます。イライラするのを鎮めるのは難しいものですが、数を6つ数えるのなら簡単なので、イライラしたときはぜひ試してみるのもいいかもしれません。

3.しばらく考えるのをやめる

「なぜイライラするのか」に考えをめぐらせても、なかなか良い解答は出てきません。そこで逆転の発想として、しばらく考えるのをやめるのも一つの方法です。

考えるのをやめて、客観的に今の自分の状況や現在、自分が見ているものや聞こえている音、触れているものなどを感じてみます。

自分を客観視することで、心を落ち着けることができるかもしれません。また、イライラするたびに、しばらく考えるのをやめることで、怒りの感情から解放されることも考えられます。

4.その場から離れる

イライラしそうになったら、一度その場を離れてみるのも良いかもしれません。嫌なものを目の当たりにしたり、耳にしたりすることで怒りの感情は出てくるものです。

そこで一旦その場を離れ、怒りの原因となった状況から場を移すことで、少し気持ちが落ち着いてきます。これを繰り返すことで、自然にイライラを抑えられるようになるかもしれません。

5.太陽の光を浴びる

昔から「日光浴」は、心身に良い影響があるといわれてきました。全身に太陽の光を浴びることで「セロトニン」の分泌が促進され、精神の安定につながる効果があるとされます。

セロトニンの分泌が不足すると、疲れやストレスを感じやすくなり、ストレスが溜まるとイライラが抑えられなくなるようです。

不快なことがあるたびに、意識的に日光浴をすることで精神面が安定するようになり、徐々に落ち着きを取り戻せることでしょう。

6.体を動かす

適度な運動は、ストレス解消に効果的といわれています。すぐにイライラしてしまう原因がストレスの蓄積であれば、毎日、軽いジョギングやウエイトトレーニングなどで体を動かし続けるのがおすすめです。

運動に集中することで、自分がなぜイライラしていたのかも忘れてしまうくらいに汗をかくことは、ストレスの発散には想像以上に効果的かもしれません。

7.好きなことをする

自分の好きなことや関心があること、あるいは趣味などに没頭することもおすすめです。何かに夢中になって打ち込むことで、嫌なことも頭から離れていき、次第にストレスが消えていくかもしれません。

「仕事が忙しくて、なかなか自分の時間が取れない」という人もいることでしょう。しかし、忙しすぎる現状が、自分でも気付かないうちにストレスとなり、それがイライラにつながっているかもしれません。

そこで、あえて自分の時間を毎日少しずつでも作ることで、客観的に自分を見つめられます。そして興味があることに取り組むことで、次第にポジティブな気持ちに切り替わっていき、イライラした気持ちも抑えられるかもしれません。

8.好きなものを食べる

食事時間を有意義なものにすることも、ストレス解消につながるといわれています。自分の好きなものを食べることは、単に空腹を満たすというだけではありません。

美味しいものをしっかり食べることで、脳に「β-エンドルフィン」という神経物質が分泌され、気分が高揚し満足感に満たされるといわれています。イライラするときほど、十分な食事時間を取り、好きなものをゆっくりと食べるようにすると良いかもしれません。

9.休息を取る

ストレスの蓄積は、オーバーワークになっている結果かもしれません。充分な休息と睡眠を取ることで、心身ともに疲れが取れてストレスの解消となることでしょう。

不充分な休息や睡眠時間の不足の結果として、脳の機能が低下してストレスに対する耐性も弱くなっていきます。体の疲労が十分に解消されないことで、精神面にも悪影響を及ぼしかねません。

休息や睡眠は、まとめて取れないものです。「寝だめ」をしたところで、イライラ解消の効果はほとんどありません。

毎日の生活スケジュールに、適切な休憩と睡眠時間を組み込んで、規則正しいリズムで過ごすことが大切だといえるでしょう。

10.カウンセラーに相談する

自分なりにいろいろ試してみて、それでもイライラが抑えられない場合には、思い切って心の専門家であるカウンセラーに相談してみるのも選択肢の一つです。

心の専門家と話してみることで、イライラの原因に気づくかもしれません。

経験豊富なカウンセラーに相談することが、イライラを解消する第一歩となる可能性があります。相談してみて初めて、「もっと早く相談すればよかった」との感想を述べる人が多いものです。

イライラがどうしても抑えられない人は、一人で悩まずに、心の専門家の力を借りてみましょう。それによって、明るい未来が拓けるかもしれません。

イライラが抑えられないときはカウンセリングを受けてみよう!

イライラが抑えられないときはカウンセリングを受けてみよう!

本記事では、イライラが抑えられない人のために、その原因や対策などについて項目ごとに詳しく解説しました。イライラにはいくつかの原因があり、場合によっては複数の要因が重なっているのかもしれません。

いずれにせよ、当人が原因を正確に把握することがイライラ解消への第一歩といえるでしょう。本記事を参考にした上で、自身での解消策がうまくいかない場合は、臆せずにカウンセリングを受けてみると良いかもしれません。

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