ADHDで人間関係が続かない原因とは?人間関係を続けるためのポイントを詳しく解説

ADHDで人間関係が続かない原因とは?人間関係を続けるためのポイントを詳しく解説|GARDEN

ADHDによる不注意さや衝動性によって、うまく人間関係が続かないことがあります。現れる症状は個人差が大きいため、今の自分の状態を把握しておくことが大切です。

ADHDに関する知識を深め、人間関係が続かない場合の対処法を知っておきましょう。

そもそもADHDとは?

ADHDで人間関係が続かない原因とは?人間関係を続けるためのポイントを詳しく解説

ADHDとは、Attention Deficit Hyperactivity Disorderの略語です。以前は注意欠陥・多動性障害という名称が使用されていましたが、2013年以降は注意欠如・多動症または、注意欠如・多動性障害と呼ばれます。

ADHDの主な特性としては、集中力が低下してじっとしていられないことや、周りを気にせず衝動的に行動・発言をしてしまうことが挙げられます。ただし、現れる症状には個人差が大きいのがADHDの特徴です。

近年では子どもだけではなく、大人のADHDにも注目が集まっています。日常生活において物忘れや感情の起伏が激しいなど、なんらかの不便さが発生している場合は、ADHDが関係していることがあります。

今の自分の状況を正しく把握するために、ADHDの知識をつけておくといいかもしれません。今回はADHDの概要と種類、原因を解説します。

ADHDとは何か

ADHDは、集中力が続かず多動性や衝動性が認められる発達障害の一種です。ADHDの子どもは、じっと椅子に座って授業を受けることを難しく感じたり、頻繁に忘れ物をしてしまったりする場合があります。

ただ、コミュニケーションの面では問題がないように思われがちで、本人も発達障害だと知らずに日常生活の不自由を抱えてしまうケースもあるかもしれません。

以下に、ADHDによく見られる特性と行動例をまとめました。

特性行動例
不注意・約束を忘れてしまい守れない・忘れ物が多い・簡単なミスをしがち・何かに集中するのが苦手・夢中になると周りの声が聞こえなくなる
多動性、衝動性・会話が一方的になる・順番を待てない・気持ちの波が激しい・先を読んだ行動が苦手・金銭管理が難しい

ADHDの特性は、子どものときから持っているのが基本です。学生時代にADHDに気づかず大人になってから気づいた状態を、「大人のADHD」と呼ぶような俗語も誕生しています。

また、ADHDの診断が下りるほどではないものの、いくつかの特性が認められる場合に、「ADHDのグレーゾーン」と表現することもあるようです。

ADHDの種類

ADHDの種類は、現れる症状によって次の3つに分けられます。

  • 不注意優勢型
  • 多動性・衝動性優勢型
  • 混合型

不注意が優勢なADHDは、集中するのが苦手で忘れ物をしがちといった特性を持ちますが、多動性・衝動性タイプのような気持ちのコントロール面は問題がないのが特徴です。

大きく違った行動を取ることが少ないため、周囲からはただ単に注意力不足だと思われがちかもしれません。

しかし、不注意が優勢なADHDは行動に現れにくくても、常に頭の中が忙しくごちゃごちゃしている状態です。興味があることに取り組んでいる場合は、周囲を気にすることが難しくなり、話しかけられても気づかないケースもあるようです。

多動性・衝動性が優勢なADHDは、落ち着きがなくいつも動き回っているのが特徴で、自分の感情をコントロールするのを苦手とします。じっくりと考える暇なく身体が動き出してしまうため、周囲からは反抗的で乱暴なイメージを持たれるかもしれません。

欲求に従った行動を好み、集団でルールを守らなければならないような場面では、窮屈さを感じてしまいがちです。不注意が優勢なADHDに比べて、多動性・衝動性が優勢なADHDは特性が目立ちやすくなります。

不注意と多動性・衝動性が混在しているADHDは、両方の特性が認められるタイプです。

ADHDの原因

ADHDの主な原因のひとつとして考えられているのが、脳機能の障害です。なかでも理論的な考えをまとめたり、整理整頓をしたりする際に活動する前頭葉の働きが弱い場合に、ADHDの症状が出やすいとされています。

また、ドパミンの働きが低下することも、不注意や多動、衝動的な行動につながります。ドパミンといえば興奮や快感を得ている際に分泌されるというイメージが強いかもしれませんが、意欲や集中力にも関係が深い神経伝達物質です。

意欲的に集中して何かに取り組む際には、脳内でドパミンが分泌されています。日常生活に欠かせないワーキングメモリーをうまく働かせるのも、ドパミンの担う役割のひとつです。

これらの脳機能や神経伝達物質の低下が、ADHDが発症する主な原因として挙げられます。遺伝や環境の与える影響に関する研究も進んでいますが、いまだはっきりとした関連性は解明されていません。

ADHDの人が人間関係が続かない主な原因

ADHDの人が人間関係が続かない主な原因

ADHDの特性を持っていると、社会性には問題がないが良好な人間関係を続けるのが苦手であるケースが見受けられます。不注意や衝動的な行動が、周りの人々との円滑なコミュニケーションを妨げるためです。

ADHDによって人間関係が続かない主な原因は、次の6つです。

  • マメなやりとりができない
  • スケジュール等の管理が苦手
  • 人間関係の中に過度の刺激を求める
  • 同じことを続けるのが苦手
  • 感情を衝動的にぶつけてしまう
  • 礼儀・マナー違反が多発する

ADHDの傾向は幼いときから現れるものであるため、自分が当たり前だと思ってしている行動が、人間関係の構築にマイナスに働いていることに気づきにくいかもしれません。

人間関係にまつわる悩みを抱えている場合は、これからご紹介する原因に当てはまっていないかを確認してみてください。

マメなやりとりができない

人間関係を深めていくには、マメなやりとりが必要な場合があります。意思の疎通を何度も繰り返すことで、少しずつ信頼関係を作りあげていきます。

ADHDの場合は、1つのことに集中するのが苦手であるため、どうしてもものごとに飽きやすいという特性を持っています。

何気ない日常の中でメッセージをやりとりしたり、同じ相手と何度も会話したりすることに刺激を感じられず、コミュニケーションがおろそかになってしまうかもしれません。

とくに仕事上の人間関係においては、こまめな連絡や報告が欠かせません。連絡の頻度が少ないと、相手側はつのる不安感から、仕事のパートナーとして不適当だと判断をしてしまう恐れもあります。

心地よい連絡の頻度には、個人差があるのが自然です。しかし、ADHDの傾向がある場合は、相手が求めるコミュニケーションを満たすのに、窮屈さを感じる可能性が高いといえます。

スケジュール等の管理が苦手

ADHDの傾向が強いと、きちんとスケジュール管理をすることに苦手意識を持っている場合があるようです。そのため、他人との約束を守れないという失敗が、重なってしまうかもしれません。

スケジュール管理が苦手だと、既存の約束を忘れるだけではなく、時間にルーズになる可能性もあります。

出かけなければいけない時間であっても、自分の興味があるものに取り組んでいると、夢中になってなかなか切りあげられないのも、ADHDの特性のひとつです。

とくに大人になってからの人間関係においては、時間ギリギリの行動はあまり良い印象を与えません。約束を守れない人だと判断されてしまうと、相手は親密な人間関係を築くことを拒むようになってしまいます。

このように、ADHDの不注意さは、ときとしてコミュニケーションを妨げることがあるかもしれません。

人間関係の中に過度の刺激を求める

飽きっぽく、常に刺激を求めてしまうのも、ADHDの特性のひとつです。しかし、人間関係においては、新しい刺激を求め続けることが必ずしもプラスに働くとはいえません。

ADHDによって、必要以上に相手との関係に刺激を求めてしまうと、お互いのバランスが不釣り合いとなり、良好な関係が崩れてしまうかもしれません。

一方でADHDの傾向がある場合は、安定した人間関係をつまらなく感じたり、窮屈さに苦しんだりすることもあります。相手との関係性に大きな問題がないにもかかわらず、なんとなく居心地の悪さを感じる場合は、ADHDの特性が影響を及ぼしているかもしれません。

同じことを続けるのが苦手

ADHDの主な特性として、1つのことに集中するのが難しいことが挙げられます。関係性を維持するために相手とやりとりをしたり気を遣ったりといった、コミュニケーションを継続することを苦手とします。

一方で新しい刺激を求める一面があるため、ADHDの人は社交性が高く新たな出会いを楽しむ傾向があるようです。

「さまざまな人に出会う機会はあるのに、なぜか親しいと思える人が少ない」というケースでは、ADHDの影響で人間関係を維持すること自体に苦手意識があるのかもしれません。

せっかくの出会いを活かせず、上辺の会話だけでコミュニケーションが終了してしまっては、心を許せる友人や仲間はなかなか増えません。

人間関係は、小さなコミュニケーションの積み重ねが基本です。ADHDによって集中力が続かない状態では、良好な関係性を維持することに難しさを感じてしまう可能性があります。

感情を衝動的にぶつけてしまう

衝動性が見られるADHDの場合は、相手の気持ちを考えず、自分の意見を衝動的に伝えてしまう傾向があります。心地の良い会話は、相手を想いながら、テンポ良くやりとりされることが多いでしょう。

ADHDの衝動性によって、状況を気にせずいきなり自分の意見を強くアピールしてしまうと、相手を驚かせるだけではなく、非常識だと感じさせてしまうことがあります。会話のテンポやリズムが合わないと、なかなか心を開いて話をしてくれるようにはなりません。

もしも、空気を読めない人だとレッテルを貼られてしまうと、その後の関係性構築に支障が出ます。

つまり、自分の発言や行動により相手がどう感じるか、コミュニケーションの重要なポイントを押さえた会話を苦手とするのが、ADHDの特徴です。

考えるよりも先に発言をしてしまう傾向がある場合は、ADHDの可能性があるかもしれません。

礼儀・マナー違反が多発する

気持ちの良い人付き合いを続けていくには、目を合わせて話を聞く、会話中にスマホをいじらない、ドタキャンをしないなどの基本的なマナーをお互いが守ることが大切です。

しかし、ADHDの傾向があると、意図せず礼儀やマナー違反をしてしまい、良好な人間関係が築けない場合があります。

ADHDの人はマルチタスクが苦手で、1つのことに集中してしまうと周りの状況の把握や小さな配慮ができなくなってしまいます。「この話題について自分の意見を伝えよう」という意識が先行してしまい、守るべき礼儀やマナーに違反してしまうかもしれません。

ささいな礼儀やマナーを守れなかったとしても、その場で注意されることはあまりないでしょう。けれども、相手は一緒にいて居心地の良くない人だと感じて、気づかないうちに信頼を失ってしまうかもしれません。

ADHDでも人間関係を続けるためのポイント

ADHDでも人間関係を続けるためのポイント

ADHDとうまく付き合いながら、良好な人間関係を続けるためのポイントは、以下の8つです。

  • ツールを使ってスケジュール管理する
  • 発言をする前に考える
  • 自分のキャパシティにあった交流をする
  • 自分のコンディションを確認する
  • 相手への礼儀をわきまえる
  • 環境を変える
  • 専門機関に相談する
  • カウンセリングを受ける

ひとえにADHDといっても、個人によって症状が異なり、人間関係において苦手とする場面も異なります。自分の状況に合った解決策を意識できれば、人間関係を続けやすくなるかもしれません。

ADHDへの理解をより深めるために、人間関係を続けるための8つのポイントを詳しく解説します。

ツールを使ってスケジュール管理する

仕事とプライベートにおいて、人間関係構築においても欠かせないのが、スケジュール管理です。約束を忘れてしまったり、ダブルブッキングをしてしまったりといった失敗をしがちな場合は、スケジュール管理ツールを活用してみるのもおすすめです。

ツールはスケジュール帳のようなアナログなものと、スマートフォンのカレンダーアプリといったデジタルなものがあります。どちらのタイプでも、自分の使いやすいものを選ぶと良いでしょう。

日頃から持ち歩けるものを使用し、予定が決まったらすぐに取り出して予定を記録することがポイントです。記録をする習慣ができれば、ダブルブッキングなどの失敗が減らせるかもしれません。

また、いつでも予定を確認できるという安心感も生まれるため、誰かと約束することに対する不安が軽くなる効果も期待できます。

発言をする前に考える

発言をする前に一呼吸おいて、考える癖をつけるのも1つの対処法です。衝動性が見られるADHDの場合は、思いついたことをその場ですぐに発言してしまう行為が、相手とのコミュニケーションを妨げる原因となります。

頭に浮かんだ言葉をそのままぶつけてしまうのではなく、相手がどう感じるか、その場に適切な発言かどうかを少しでも考えてみる機会は重要です。たとえ数秒の間を持つだけでも、適切な言葉への言い換えをしたり、伝え方を変えたりできるかもしれません。

衝動的な発言は、自分の意図に反して相手を傷つけてしまうことがあります。初めはうまくいかなくても、何度も繰り返して意識をすれば、少しずつ衝動的な発言の回数を減らせるようになるでしょう。

考える時間を持っても、適切な発言かどうかの判断が難しいと感じる場合は、カウンセリングを利用して相談するのも手です。

自分のキャパシティにあった交流をする

自分が管理できる限界を知り、無理のない範囲で交流をおこなうのもおすすめの対処法です。自分で管理できないほど多くの予定を入れてしまうと、心身の余裕がなくなり人間関係を悪化させるミスをしてしまう可能性があります。

キャパシティを超えた状態では、せっかくの出会いを活かせず、結局は顔見知り程度の交流で終わってしまうかもしれません。人間関係の把握や整理を定期的に実施し、まずは優先して関係を築きたいと考えている人と予定を立てるようにしましょう。

余裕を持って予定を管理することで、一人ひとりとコミュニケーションをとりやすくなります。同時進行するやりとりの数もコントロールできるため、約束を取り間違えてしまう失敗も減らせるかもしれません。

自分のコンディションを確認する

人間関係がうまくいかないと、焦って空回りしてしまったり、自分を責めてしまったりするかもしれません。しかし、そのようなときこそ落ち着いて心身のコンディションを確認し、自分を大切にするのを忘れないようにします。

苦しい状況に置かれたことでストレスが重なると、心や体に不調が出てしまう可能性があります。その状態で人との交流を続けてしまうと、相手を思いやる余裕がなく、関係を危うくするようなミスをしてしまうかもしれません。

まずは自分の状態をチェックし、体調がすぐれないときには無理せず休む時間を持つように心がけます。コンディションが良いときに交流をしたほうが、心身共に落ち着いて会話に集中しやすくなるでしょう。

辛いときは無理せず、じっくりと人間関係を築くイメージを持っておくと良いかもしれません。

相手への礼儀をわきまえる

常に相手への礼儀をわきまえることで、失礼な態度や発言を防げます。周りの状況に気を配る余裕がなく、感情のコントロールができなくなってしまうと、思いのままに発言や行動をしてしまい相手を傷つけてしまうかもしれません。

とくに心身のコンディションがいまいちだと、自分のことだけで精一杯になってしまいます。そのような気のゆるみで相手への礼儀を欠いてしまうと、せっかく積みあげてきた人間関係が崩れてしまう恐れがあります。

人間関係において、自分本意な接し方は、相手への配慮が足らない行為とみなされてしまうかもしれません。ADHDであっても、日頃の過ごし方を工夫することで、自分の感情をコントロールしやすくなります。

コミュニケーションの際に必要な集中力と注意力が途切れないように努力をし、相手の立場や気持ちを優先できるように心掛けるのもひとつの方法です。

環境を変える

ADHDの人は変化の少ない状況に居続けることに、窮屈さを感じてしまう傾向があります。いつも同じ人達としか交流がなく、刺激を感じられなくて辛い場合には、思い切って環境を変えてみるのも手です。

新しい場所に顔を出してみると、これまで出会ったことがなかったような人々と出会える可能性があります。常に刺激を求めているADHDの人は、広く浅く人間関係を続けていくのには長けているケースがあるようです。

どうしても少数の知人と深い人間関係を築くのが合わないと感じるのであれば、さまざまな集まりに参加してみたり、多くの人々と出会ったりする機会を持つと、気分転換になるかもしれません。

また、職場のような必ず参加しなければならないコミュニティで人間関係の問題がある場合も、解決策が見つからないときは環境自体を変えることで心身が楽になる可能性もあります。

専門機関に相談する

ADHDが原因となって、どうしても人間関係がうまくいかないと感じているならば、専門機関に相談してみるのもひとつの方法です。医療機関などで検査を受けることで、今の自分について客観的な視点を持てるようになるかもしれません。

もちろん検査のみならず、状況に合わせた心身のケアも受けられるため、現状を変える大きなきっかけとなる可能性があります。ADHDの場合は、発達障害者支援センターや相談支援事業所、障害者就業・生活支援センターなどに相談できます。

自分だけで人間関係の問題を解決しようとしてしまうと、いつの間にか疲労が蓄積してしまうケースもあるようです。

受けられる支援を活用しながら、心身ともに健やかに生活できるような状態を整えれば、人間関係の問題にも余裕を持って向き合えるようになるかもしれません。

カウンセリングを受ける

人間関係の問題が解決せず、一人で深刻に悩んでしまうようなときには、カウンセリングを検討してみるのも良いかもしれません。自分だけで考え続けていても、うまく悩みを整理できないこともあります。

悩んで苦しい状態が継続すると、心身のコンディションにも影響が出てしまうかもしれません。人間関係の問題を解決することも大切ですが、自分のコンディションを回復させるためにも、カウンセリングは良い機会となるでしょう。

カウンセリングをとおして自分の言葉で悩みを言語化してみると、気持ちが整理できたり、話すだけで心が軽くなったりするかもしれません。すぐには解決策が見つからなくても、誰かが一緒に考えてくれるという状況だけでも、安心できます。

問題の解決に向けて客観的に今の自分を理解するには、心の専門家などの第三者に相談してみることが大切です。行き詰ってしまったと感じた場合には、積極的にカウンセリングを利用してみるのもひとつの方法です。

ADHDだからこその3つの長所

ADHDだからこその3つの長所

ADHDはその特性から人間関係に難しさを感じる場面があります。しかし、裏を返せば、ADHDであることが相手との関係性を築くシーンで長所になる可能性もあります。

人間関係を続けるためにプラスに働く、ADHDの3つの長所は次のとおりです。

  1. 高い社交性を持っている
  2. ファーストペンギンになることがある
  3. どのような相手にも自分の意見を述べられる

人間関係を築くのが難しいと思い込んでしまう前に、ADHDの特性を正しく理解し今後の生活に活かしてみるのもひとつの方法です。

1.高い社交性を持っている

ADHDの人は日常に刺激を求めている傾向があるため、新しい環境や出会いを楽しむことに長けています。今いる状況に満足することなく、新たな交流関係を求めて行動できるのが特徴です。

さまざまな人々との出会いの中で、会話をしたり新しい知識を得たりすることをとおして、素直に楽しいという感情を得られるかもしれません。学生時代に比べて社会に出てからは、家と会社の往復だけでは新たな出会いの場は少なくなってしまう傾向があります。

自分から行動しなければ交流の輪が広がっていかない状況において、ADHDの特性がプラスに働く可能性があるでしょう。

2.ファーストペンギンになることがある

ペンギンは常に群れで暮らす動物ですが、魚を捕まえるためには天敵のいる海に飛び込まなければなりません。危険を冒してでも、勇気をもって最初に海に飛び込むペンギンをファーストペンギンと呼びます。

ADHDの人の衝動的な行動は、ファーストペンギンのように周りに影響を与える第一歩となる可能性があります。誰も経験したことのない課題に直面したときに、多くの人々は先を考えて躊躇してしまうかもしれません。

そのような状況で先を見据えた行動に縛られることなく、チャレンジできるのが、ADHDの特性の1つです。とくにビジネスシーンでは、思い切った挑戦が将来を切り開いていくチャンスとなり得ます。

他の人とは違った行動が取れる人材として、重宝される可能性もあるでしょう。もちろんまったくリスクを顧みず進んでしまうのは好ましくありませんが、勇気がある行動が取れることは長所と言えます。

ファーストペンギンとして果敢に挑戦できる姿勢は大切にしてみてください。

3.どのような相手にも自分の意見を述べられる

他の人が周囲の目を気にして、素直に発言できないシーンであっても、ADHDの人は自分の思いを素直に伝えられるのが長所の1つです。周りの顔色を気にする人々が多い中、率直な意見をくれる姿は、相手にとって魅力的に映るかもしれません。

素直に気持ちを伝えてコミュニケーションが取れることは、人間関係を築くうえで欠かせないポイントです。意識をしなくても自然なコミュニケーションが取れるため、自分を偽ることなく人間関係を続けられるでしょう。

しかし、人間関係の構築に苦手意識を持っている場合は、せっかくの長所が発揮しにくくなってしまうようです。

率直なコミュニケーションが長所だと知っておくだけでも、いざというときに魅力を発揮する助けとなるかもしれません。

人間関係の悩みはカウンセラーに相談してみよう!

人間関係の悩みはカウンセラーに相談してみよう!

ADHDの傾向がある場合、不注意や衝動性・多動性といった特性のために、人間関係が続かないという悩みを持つことがあります。人間関係はお互いが心地よく会話ややりとりをしていく中で、少しずつ作りあげられていくものです。

ADHDによって、あまりにもコミュニケーションに対する苦手意識を持ってしまっていると、思うような人間関係が築けず悩んでしまうこともあるかもしれません。しかし、ひとえにADHDといっても、個人によって現れる症状には大きな差があります。

まずは自分の状態をチェックし、どのようなことが人間関係の続かない原因となってしまっているのかを考えてみるのもひとつの方法です。自分に合った対処法が見つかれば、これまでうまくいかなかった人間関係にも改善の兆しが見られるかもしれません。

すぐに解決しない場合、気持ちが焦ってしまうと逆効果になってしまうため注意が必要です。人間関係の問題に深刻に悩み過ぎて気持ちがネガティブになると、ストレスから心身のバランスが崩れ、感情のコントロールが難しくなってしまう恐れがあるでしょう。

周囲に相談できる相手がいれば、一度悩みを素直に打ち明けてみるのもいいかもしれません。第三者と話をすることで、今の自分を客観視するきっかけとなる可能性もあります。

身近に相談できる相手が見つからない場合は、心の専門家であるカウンセラーに相談するのもおすすめです。心の専門家ならではのノウハウを使って、悩みの解決策を一緒に探すことができます。

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