カウンセリングとは。効果・目的・受けられる場所・注意点を詳しく解説

カウンセリングとは。効果・目的・受けられる場所・注意点を詳しく解説

悩みを相談できるサービスとしてカウンセリングの存在を知っているものの、カウンセリングとは具体的にどんなことをするのか、詳しくは知らないという人も多いのではでしょうか。カウンセリングの意味や内容なども、利用する前に知っておきたいポイントです。この記事では、カウンセリングの定義や目的、効果、注意点を詳しく解説します。

カウンセリングとは何か?

カウンセリングとは何か?

カウンセリングについて、漠然と「悩みを相談できるサービス」と認識している人は多いでしょう。ここでは、カウンセリングのより具体的な定義を解説し、目的や効果、予算、コミュニケーションの方法、対象となる人まで紹介します。

定義

カウンセリングとは、カウンセラーとの対話によって相談者の悩みや不安を解決に導く行為です。相談者の悩みや不安に対して、カウンセラーは否定することなく寄り添い、理解してくれます。辞書には「学業や生活、人間関係などで悩みや適応上の問題をもつ人に対して、心理学的な資料や経験に基づいて援助すること」(出典:デジタル大辞泉)とも定義されます。

カウンセリングと似たサービスに、セラピーやコーチングなどがあります。カウンセリングとコーチングは「アドバイスしない」という点で共通していますが、目的は同じではありません。カウンセリングは相談者の悩みや不安を解決に導くことを目的とする一方で、コーチングは相談者の潜在能力や強みを引き出すことを目的としています。

セラピーとの相違点は、セラピーは解決策を提示しますが、カウンセラーは具体的なアドバイスや解決策の提示をしない点です。カウンセリングは直接なアドバイスを行うのではなく、相談者の話を傾聴します。専門的な知識、技術を基にした傾聴によって、不安や悩みの解決策を相談者が見つけるきっかけをつくることや、相談者が主体的に解決に向けて取り組めるように導きます。

目的

カウンセリングの目的は、悩みや不安を相談者自身で解決するために導いたり、対話を通して相談者の心理的な不調を軽減したりすることです。

ただし、カウンセリングを受ける人が抱えている悩みは相談者それぞれです。解決したい悩みの例としては「自己肯定感を高めたい」「仕事やキャリアの悩みを解決したい」「漠然とした不安を解決したい」などが挙げられます。

効果

カウンセリングの主な効果は、以下の3つです。

  • 第三者に理解してもらえた経験・安心感を得られる
  • 自分自身を客観視し本当の原因に気づくことができる
  • カウンセラーによる適切なサポートを受けられる

カウンセリングでは、カウンセラーが悩みや不安を肯定的に理解・共感してくれます。これまで理解してもらえなかった悩みや不安を第三者に理解してもらえるという経験を通じ、安心感を得られることが大きな効果です。

また、カウンセラーとの対話を通して、悩みや不安を言葉にすることで自分自身を客観視できます。自分を客観視することによって、悩みや不安につながっていた考え方や行動といった本当の原因に気づけるでしょう。

さらに、カウンセラーによる適切なサポートを受けられます。自分だけでは解決できなかった悩みでも、カウンセラーの言葉からヒントを得たり、対話を通して解決に近づくよう導いてくれたりすることによって、主体的に悩みや不安を解決する第一歩を踏み出せるようになります。

予算

カウンセリングにかかる費用は、カウンセリングを行う方法によって異なります。

カウンセリングの方法別の料金相場は、以下の通りです。

  • 対面カウンセリング:30分4,900円程度・50分8,200円程度・80分13,000円程度・120分19,000円程度
  • チャット・メールカウンセリング:1通2,500円程度
  • ビデオ・電話カウンセリング:30分3,800円程度・50分6,300円程度・80分10,000円程度・120分15,000円程度

対面カウンセリングは、設備や施設等の経費がかかる分、料金が高めに設定されています。一方、チャットやメール、ビデオ通話などで行うオンラインカウンセリングは必要経費を抑えやすいため、対面カウンセリングに比べて料金が安価です。

上記はあくまで相場であり、利用するサービスの料金設定や利用する回数によっても必要な予算は異なります。予算内でカウンセリングを受けるためには、あらかじめ予算を決めてサービスを選んだり、終了するまでの回数をカウンセラーと相談したりすることが大切です。

また、カウンセリングを提供する機関によっても、カウンセリングの費用は異なります。医療機関や民間機関では有料ですが、国や非営利団体が運営している機関では無料で相談できる場合もあります。

コミュニケーションの種類

カウンセリングを行うコミュニケーションには、大きく分けて対面とオンラインの2種類があります。対面カウンセリングはカウンセリングルームなどでカウンセラーと直接対話できるサービスです。カウンセリングルームに出向く手間や時間はかかるものの、顔を合わせて相談できて表情や声色などで感情を伝えやすいことはメリットといえます。

オンラインカウンセリングは、さらに4種類に分かれます。

  • チャットカウンセリング
  • ビデオカウンセリング
  • 電話カウンセリング
  • メールカウンセリング

チャット・メールカウンセリングでは、チャットまたはメールでカウンセラーに相談できます。表情や声色を伝えられないものの、すき間時間を見つけて利用したり、家族やパートナーがいる場所でも相談できたりするメリットがあります。また、やり取りした内容が残るため、後から振り返ることができることもメリットです。

ビデオカウンセリングでは、Web会議ソフトやビデオ通話機能を用いてオンラインで顔を合わせてカウンセラーと対話できます。対面カウンセリングと最も近い方法で、直接対話したい人におすすめです。ただし、パソコンやソフトを活用するので、設定や操作に慣れていないと不便に感じるかもしれません。

電話カウンセリングは、文字通り電話を用いてカウンセラーに相談する方法です。音声で相談するため場所を選ぶ必要があるものの、会話を通してカウンセラーに気持ちを伝えられます。顔を出すのに抵抗はあるけれど音声で会話したい人に最適です。

対象となる人

カウンセリングの対象の特徴としては、以下の例が挙げられます。

  • 気持ちが張りつめている
  • 神経質になっている
  • 何か悪いことが起こらないかと心配している
  • 悩みを抱えている
  • 他の人のように幸せだったらと思う
  • 問題が後から出てきて、どうにもならないと感じる
  • つまらないことを心配しすぎる
  • 自信がない
  • 危険や困難を避けて通ろうとする
  • 何かで失敗するとがっかりして、そのことが頭を離れない

気持ちに余裕がない、ささいなことにも悪く考えてしまう、何らかの悩みを抱えているという場合、カウンセリングが必要であるケースが多いです。上記はあくまで例ですが、自分に当てはまるかをチェックして、カウンセリングを受けるべきかを検討してみましょう。

カウンセリングはどこで受けられる?

カウンセリングはどこで受けられる?

ここまで、カウンセリングとは何かを説明してきました。次は、カウンセリングはどこで受けられるかを解説します。特徴を理解して自分に合った場所でカウンセリングを受けましょう。

1つ目は精神科や心療内科などの医療機関です。症状が病気と診察され、医療行為としてカウンセリングが行われた場合には保険が適用されます。カウンセリングの結果によっては、カウンセラーと対話するだけでなく、薬の処方も行われます。

2つ目は、精神保健福祉センターや保健所などの公共機関です。公共機関は利益を目的としていないので、無料もしくは安価で利用できます。対面カウンセリングだけでなく、電話やメールで相談できる窓口を開設している場合もあり、気軽に相談できる体制が整えられています。

また、医療機関や公共機関以外にも、民間企業やカウンセラーが運営しているカウンセリングサービスもあります。多くのカウンセリングルームでは、公認心理師や臨床心理士などの資格を持ったカウンセラーが在籍しており、相談者の悩みや不安に対応します。

ただし、すべてのカウンセラーが資格を持っているとは限らない点に注意が必要です。ホームページなどを参考に、どのようなカウンセラーが在籍しているのか下調べしてから利用しましょう。

カウンセリングの効果を実感するための注意点

カウンセリングの効果を実感するための注意点

上述したカウンセリングの効果を実感するためには、いくつかの注意点があります。せっかく利用したのに意味がなかったと感じないように、カウンセリングを受けるにあたって特に大切な注意点を3つチェックしましょう。

無理に上手く話そうとしない

カウンセリングを受けるにあたって、無理に上手く話そうとする必要はありません。カウンセラーは相談者の悩みや不安を汲み取るための知識や専門性があり、対話を上手く進めてくれます。

話す内容がまとまっていなくても、自分の言葉で一つひとつ伝えれば、カウンセラーが内容や気持ちを理解してくれます。上手く話そうと取り繕ったり、本当の気持ちを隠したりせず、ありのままの自分で話してみましょう。

悩みや不安に合ったカウンセラーを選ぶ

カウンセラーによって、専門領域や得意とする相談内容が異なります。悩みや不安の解決を目指すには、悩みや不安に合ったカウンセラーを選ぶことが大切です。

例えば、仕事やキャリアの悩みや不安を抱えているならば、キャリア設計や職場での人間関係に詳しいカウンセラーを選ぶと良いでしょう。

カウンセリングサービスによっては複数のカウンセラーが在籍しているので、プロフィールなどを参考にして、相談内容に合ったカウンセラーを選んでください。

カウンセリングを受ける目的を明確にする

カウンセリングの効果を実感するためには、目的を明確にしておくことも重要です。目的が決まっていないと、カウンセリングを利用しても「意味がない」「お金の無駄だった」と感じてしまうかもしれません。「人間関係の悩みを解消したい」「自分に自信を持ちたい」などの目的が明らかになっていると、カウンセラーに悩みや将来どうなりたいかをはっきりと伝えられます。

目的を明確にすると、カウンセリングで目指すゴールや解決したい悩み・不安がはっきりしている分、カウンセリングを進めやすくなります。また、相談者もカウンセリングによって目的を達成できたかどうかを判断しやすくなります。

カウンセリングを理解して悩みに合った相談先を探しましょう

カウンセリングを理解して悩みに合った相談先を探しましょう

カウンセリングとは、対話によって相談者自身が主体的に悩みや不安を解決できるように導くサービスです。カウンセラーとの対話を通して、第三者に理解されることで安心感を得ることができ、自分自身を客観して悩みの本当の原因に気づくことができます。

これらの効果を実感するためには、カウンセリング中に上手く話そうとせず思ったままのことを自分の言葉で伝えたり、悩みや不安に合うカウンセラーを選んだりすることなどが大切です。

定義や効果だけでなく、予算やコミュニケーションの種類、対象となる人なども正しく理解して、悩みに合った相談先でカウンセリングを受けましょう。

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