恋愛は、日々の生活に張りや癒しを与えてくれます。恋愛中は相手のことをいつでも考えてしまう方も多いのではないでしょうか。
しかし、恋愛相手を優先しすぎた結果、つらい思いをしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。もしかすると、恋愛依存症の状態にあるのかもしれません。ここでは、恋愛依存症になる原因や特徴、克服する方法について解説します。
恋愛依存とは?
恋愛依存症と似た言葉に、「恋愛体質」というものがあります。「恋愛に熱中してはいるが、自分は恋愛依存症ではなく恋愛体質なのではないか」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、恋愛依存症の定義と恋愛体質との違いについて見ていきます。それぞれの違いを把握して、自分が恋愛依存症に当てはまるのか考えてみましょう。
恋愛依存症の概要
恋愛依存症とは、自分の日常生活よりも、常に相手のことを最優先にしてしまうことを指します。相手のことを大切にするという意味では恋愛全般に当てはまるといえますが、「自己犠牲」という性質が強くなります。
恋愛依存症の特徴は、相手のことを優先したことの見返りを相手に強く求める点にあるでしょう。見返りがないと、途端に不安な感情を抱いてしまいます。
恋愛体質との違い
恋愛依存症と恋愛体質の違いは、「自分のために恋愛をするか、相手のために恋愛をするか」にあります。
「相手のために恋愛をする」のが、恋愛依存症です。自分を犠牲にして、相手のために徹底的に尽くします。
しかし、恋愛体質は、自分のために恋愛をします。自分の人生に恋愛をプラスにしていき、恋愛を楽しむことを最優先に考え、恋愛を自分磨きのモチベーションにします。
恋愛依存症のタイプは4つある
恋愛依存症には、以下の4つのタイプがあります。
- 共依存症
- 回避依存症
- ロマンス依存症
- セックス依存症
一口に恋愛依存症といっても、人によって抱えている悩みや傾向は違います。克服するためには、自分がどのタイプに当てはまるのか把握することが大切です。それぞれの特徴について、一つずつ詳しく見ていきましょう。
共依存症
共依存症とは、互いが互いに依存してしまっている状態を指します。共依存は恋愛関係にある二人だけでなく、友人や親子関係の中でも起こりうるものです。
恋愛関係における共依存症の一例としては、「世話を焼く人」「世話に甘えている人」という関係性が挙げられます。
世話を焼いている人からすれば、相手に迷惑をかけられる場面もあるでしょう。しかし、相手のダメな部分に尽くすことで自分の存在価値を見いだし、「この人は自分がいなければ、さらにダメになる」という思いを持ちます。
ますます相手に尽くすことで、相手もさらに頼ってきて堕落していきます。ただし、尽くしすぎても満たされないため、関係性の悪循環が発生してしまう恐れがあるのです。
回避依存症
回避依存症とは、「恋愛は必要なものの、相手から愛されることに息苦しさを感じてしまい、相手と一定の距離を取ることで心の安定を図る」という状態を指します。「相手への依存」というより、「恋愛関係そのもの」に依存する傾向にあるといえるでしょう。
回避依存症の特徴は、相手との関係性の距離が近くなると息苦しさを感じるものの、遠すぎると「相手に見捨てられるのではないか」と不安になってしまうという点です。恋愛関係を程よい距離で維持させるために、相手の気を引く行動を取ります。
たとえば、「私はあなたにふさわしくない」と言って相手の反応をわざと試してみたり、関係性の主導権を握るために相手のことを無視するような態度を取ったりする、といったことが挙げられるでしょう。
ロマンス依存症
ロマンス依存症とは、恋愛において過度に刺激的なロマンチックさを求める傾向にあることを指します。
たとえば、「周囲から反対されている相手に自分の思いを伝える」「悪いことと思いながら浮気に走る」といったことが挙げられるでしょう。熱しやすく、冷めやすい傾向にあることも特徴の一つです。
常に刺激を求めて恋愛相手を探し続けるため、恋愛歴は多くなる傾向にあります。しかし、関係性が長続きしないことも多いようです。。
セックス依存症
セックス依存症とは、性行為や性的な逸脱行動が強い衝動によって抑えられない状態を指します。単に性欲が強いというわけではなく、頭の中が性衝動でいっぱいになり、行動の歯止めが利かなくなるという特徴があるのです。
性依存症には、意志の強さや性行為の好き嫌いは関係がないとされています。性的な行動が、不安や孤独感から逃れる手段になっている状態にあるようです。
性的な行動によってリスクを取ってしまうと理解していても、自己肯定のために自分の意思に反して繰り返し行動してしまいます。
恋愛依存症になる4つの原因
恋愛依存症になる原因としては、以下の4つが考えられます。
- 幼少期の愛情不足
- パートナーからの影響
- 過去の恋愛のトラウマ
- 嫌なことからの逃避
恋愛依存症は、なにかしらの過去の経験に起因しているものです。原因がわかることで、恋愛依存症の克服につながるかもしれません。自分に当てはまるものがないか確認しましょう。
幼少期の愛情不足
幼少期に愛情を十分に受けられなかった人は、大人になって愛を求めすぎてしまう傾向にあるかもしれません。結果、恋人から強い愛を受けたいと思い、恋愛依存症になってしまうこともあるでしょう。
親からの愛情不足も原因の一つに挙げられますが、友人や兄弟との関係性も原因となり得ます。「友人がいなかった」「兄弟がおらず、常に一人で遊んでいた」という状況も、恋愛依存症になる原因となっているのかもしれません。
パートナーからの影響
もともと恋愛依存症ではなかったのにもかかわらず、相手が恋愛依存症だった場合、いつの間にか自分も同じような状態になっていたことも考えられます。
恋愛依存症は相手に見返りを求める傾向にあるため、見返りに応えるうちに、自分も相手に過度に尽くしていたという状況になるかもしれません。
恋愛依存症同士が相手に依存しすぎた結果、共依存症になってしまうケースもあるようです。パートナーに起因する恋愛依存症の場合は、相手との関係性を見直す必要があるといえます。
過去の恋愛のトラウマ
過去の恋愛でつらい経験をしていることも、恋愛依存症になる原因として挙げられます。好きだった相手に浮気などで裏切られたり、過去の相手から言葉の暴力を受けていたりといったケースが考えられるでしょう。
過去の恋愛がトラウマとなってしまうことで、今の相手にも安心して向き合うことができなくなってしまいます。
「自分のなにげない言葉や行動で、相手に嫌われてしまうのではないか」と考えるようになり、過度に相手に尽くしてしまうのです。また、本当に自分を愛しているのか試すような行動を取る、回避依存症になることもあるかもしれません。
嫌なことからの逃避
「仕事がうまくいかない」「友人や家族との関係がうまくいっていない」という嫌な現実から解放されるために、恋愛依存症になってしまうことも考えられます。相手に尽くすことで嫌なことを一時的に忘れられるため、ますます過度に尽くすようになってしまうでしょう。
尽くした見返りを相手に強く求めた結果、相手が離れてしまうことも考えられます。
恋愛依存症の6つの特徴
恋愛依存症には以下の6つの特徴があります。
- 自分に自信がない
- パートナーが生活の中心になる
- 相手に嫌われたくないという思いが強い
- パートナーのすべてを把握したいと思う
- 思い込みが激しい
- 感情表現が苦手
「自分は恋愛依存なのだろうか」とお悩みの方は、当てはまる項目がないか確認してみましょう。一つずつ詳しく見ていきます。
自分に自信がない
恋愛依存症の人は、自分に自信がない傾向があります。自分に自信が持てないため、相手の言っていることを優先してしまいがちです。結果、相手の言うとおりに尽くしてしまうのです。
また相手の言葉で、自信を与えられたいと考える傾向にあります。「好き」「かっこいい」「かわいい」などという言葉を投げかけられることで、結果としてより相手に依存してしまうでしょう。
パートナーが生活の中心になる
パートナーが生活の中心になってしまい、仕事や友人よりも優先してしまいます。友人と約束をしていても、後からパートナーの約束が入ってしまうとドタキャンしてしまうこともあるでしょう。
生活の中心がパートナーになることで、パートナーのことを常に考えています。服装やメイクも、そのときのパートナーの好みに合わせてしまうでしょう。
相手に嫌われたくないという思いが強い
恋愛依存症の人は、相手に嫌われたくないという思いが強いです。相手との関係性をつなぎとめるため、なんでもしてしまう傾向にあるでしょう。お金を渡してしまったり、自傷行為をしてしまったりなどが挙げられます。
相手に嫌われないようにするために、徹底的に相手にとって「いい人」であるように振る舞います。自分の感情を押し殺してでも、相手の気持ちを優先してしまうことがあります。。
パートナーのすべてを把握したいと思う
パートナーのすべてを把握したいと思うのも、恋愛依存症の一つの特徴です。パートナーの交友関係や予定を把握しておかなければ、不安で仕方がなくなってしまいます。
たとえばパートナーが自分以外の人と食事に行くとしたら、誰と行くのか、どこで食事をするのか、異性はいるのか、どのような集まりかなど、細かく確認します。食事中に、何度も電話をかけることもあるでしょう。
パートナーが何度説明したとしても把握しきれた気分になれず、何度も同じことを聞いてしまうこともあるようです。
思い込みが激しい
恋愛依存症の人は、マイナスな思い込みが激しい傾向にあります。パートナーのことを信じ切れず、自分の思い込みで物事を判断してしまうためです。
たとえば、同棲していて相手が仕事で遅く帰ってきた場合、「異性と会っていたのではないか」と思い込み、激しく責め立てます。相手がなに気なく言った言葉もマイナスに受け取ってしまい、傷ついたり怒ったりしてしまうこともあるかもしれません。
また、相手の言葉を信じられず、ネットなどで調べた不確かな情報を鵜呑みにしてしまうこともあるでしょう。
感情表現が苦手
恋愛依存症の人は、感情表現が苦手な場合があります。相手の顔色をうかがいすぎた結果、感情を押し殺してうまく表現できなくなってしまうためです。
「自分はこう思う」という考えがあっても、相手の前では正直に打ち明けることができません。相手に合わせすぎて我慢する癖がついてしまうことも、恋愛依存症による悪影響の一つといえるでしょう。
恋愛依存症の治し方
恋愛依存症の治し方として、以下の4つが挙げられます。
- 自分自身を受け入れる
- パートナーとの関係を見直す
- 没頭できるものを見つける
- 誰かに相談してみる
自分自身について見直し、新しい一歩を踏み出すことで恋愛依存症は克服できることがあります。一人で克服するのが難しい場合は、誰かに話してみるのも良いかもしれません。それぞれ詳しく見てみましょう。
自分自身を受け入れる
自分自身を受け入れ、自分のことを大切にすることを心がけることが重要です。。相手のことは大切ですが、一番優先すべきなのは自分自身です。自分の短所ばかり見るのではなく、自分の良いと思う部分を探して自信につなげていきます。
自分を大切にする中で、誰かに認めてもらうことに依存することなく自尊心が高まります。自尊心を自分自身で高めることができれば、、相手に尽くすことでしか自分を認められなかった恋愛依存症を克服できるでしょう。
パートナーとの関係を見直す
パートナーとの関係を見直してみましょう。長期的に無理なく相手との関係を続けるためには、刺激的すぎる愛だけではなく、お互いがお互いを尊重し合えることも重要です。
愛の表現方法は人それぞれのため、自分と相手は違う考え方を持っていることを認識することで、過度な見返りを期待しなくなります。
没頭できるものを見つける
恋愛以外に、没頭できるものを見つけましょう。趣味や仕事に没頭することで、恋愛と他のことの優先順位のバランスをうまく取れるようになるかもしれません。
没頭できるものがなく時間を長く持て余していると、どうしても相手のことを考えがちになります。少しずつでも、恋愛について考える時間を減らす工夫をしてみましょう。
なにかに没頭して結果を出すことで、恋愛以外で自信を持つきっかけにもなります。
誰かに相談してみる
恋愛依存症について誰かに相談してみましょう。信頼できる友人や、心の専門家であるカウンセラーに相談するのも一つの手段です。
誰かに話を聞いてもらうことで、心が軽くなるかもしれません。また、カウンセラーはあなたの言葉を否定せずに受け止めてくれるため、安心して悩みを吐き出すことができます。カウンセラーはあなたの気持ちを受け止めながら、客観的に話を整理してくれるため、悩みの根本原因に自分で気づくことができ、解決のための行動が取れるようになります。
カウンセリングで恋愛依存症を相談してみよう!
ここまで、恋愛依存症について解説してきました。恋愛依存症にはさまざまなタイプがあり、原因も幼少期の愛情不足や過去の恋愛のトラウマなど、多岐にわたります。
恋愛依存症になると自分に自信が持てなくなるほか、相手のすべてを把握したくなり、自分の生活も相手中心になってしまいます。
恋愛依存症を克服するためには、誰かに相談することも大切です。相談の際はカウンセリングに行って悩みを打ち明けることで、克服するための適切なアプローチがとれるようになるかもしれません。
恋愛依存症の悩みの相談先として、ぜひ「GARDEN」をご検討ください。
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