人と話すのが怖い原因とは?克服するためのポイントを詳しく解説

人と話すのが怖い原因とは?克服するためのポイントを詳しく解説|GARDEN

人によって、人前で話すことに強い不安や緊張を抱き、他者との接触を避けたくなることがあります。しかし、社会生活を送るには、他者との関わりが避けて通れない場面もあります。

今回は、人と話すのが怖い原因や克服するためのポイントを紹介します。

人と話すのが怖いと感じるときの主な症状

人と話すのが怖いと感じるときは恐怖心や不安感が増し、次のような症状が出ることがあります。

  • 誰かに悪く思われていると感じてしまう
  • 誰かに迷惑をかけているのではと思ってしまう

それぞれの症状について詳しく解説します。

誰かに悪く思われていると感じてしまう

人と話すのが怖いと感じるとき、「誰かに悪く思われているのではないか……」といった感情が現れることがあります。

具体的な症状は、次のとおりです。

  • 人前に立つと顔が赤くなる
  • 相手の目を見て話せない
  • 視線を感じて落ち着かない
  • 何を話しているのかわからなくなる
  • 自分の悪口を言われている気がする
  • 必要最低限の話しかできない
  • 話題が思い浮かばず焦る
  • 電話に出て話すのが怖い

誰かに迷惑をかけているのではと思ってしまう

人と話すのが怖いと感じるとき、「相手に迷惑をかけているのではないか……」といった感情が現れることがあります。

具体的な症状は、次のとおりです。

  • 無意識に人を見続けてしまう
  • 唾を飲み込む音が気になる
  • 自分の容姿をどう思われているか気になる
  • お腹が鳴らないか常に心配している
  • 自分の臭いが不快ではないか心配になる
  • 表情が気になって不自然な笑顔になる
  • 視界に入った人を意識してしまう

人と話すのが怖いと思ってしまう原因とは

人と話すのが怖いと感じる場合、次のような原因が考えられます。

  • 嫌われたくないという恐怖心がある
  • 失敗に対する恐怖心がある
  • 対人関係にトラウマがある
  • 幼少期の環境
  • 社会の変化

それぞれの原因について詳しく解説します。

嫌われたくないという恐怖心がある

人と話すのが怖いと感じるのは、他者から嫌われることを極度に恐れていることが考えられます。「嫌われたらどうしよう……」と常に不安を抱えており、人との会話に恐怖を感じます。とくに、繊細で相手の気持ちを考えすぎる人は、人が怖いと感じる傾向があるようです。

また、人との会話を通して、本当の自分を知られたくないという心理が隠れている場合もあります。自分の本音を悟られないように、天気や仕事の話など当たり障りのない会話を続ける人もいるようです。自分を出すのが怖くて、聞き役に徹することもあります。

失敗に対する恐怖心がある

人と話すのが怖いと感じる人は、失敗することに強い恐怖心を抱いていることがあります。とくに、普段から失敗してよく怒られる人は、「また失敗をしたらどうしよう……」という不安が常に付きまとい、人と話すのが怖いと感じる気持ちが強くなるようです。

また、仕事で失敗できないような大事な場面では、さらに不安や恐怖が増すことがあります。失敗できない状況に過度なストレスを感じ、職場の人と会話することすら怖いと思うようです。失敗への恐怖心が強い人は、自分から積極的に他者と関わろうとしない傾向があります。

対人関係にトラウマがある

いじめや嫌がらせ、裏切りなど人間関係にトラウマがある場合、人と話すのが怖いという感情になることがあります。とくに、幼少期から何度も同じ経験をしている場合は、大人になってからも人を信用することが怖くなることがあるようです。「信じてもきっと裏切られる……」という思考になり、人と積極的に関わろうとしなくなる傾向があります。

幼少期の環境

人と話すのが怖いと感じる人は、幼少期の環境が影響していることがあります。たとえば、感性を否定されたり他人と比較されてダメ出しされたりなど、親の考えを一方的に押し付けられると、「言っても無駄だから……」と考えて自分の意見を言うことを諦めてしまうようです。

また、常に親の顔色を見ながら成長してきた人は、親から認められるために「良い子」を演じている場合があります。「良い子を演じないと見捨てられる……」といった親子関係の恐怖心が、人と話をする怖さを生み出していることがあるようです。

社会の変化

人と話すのが怖いと感じるのは、社会の変化が影響していることが考えられます。インターネットの普及により、誰とでも手軽に連絡を取り合える時代です。いつでも連絡を取れたりお互いの状況を知れたりなど利便性が向上していますが、対面で話をする機会が減少しています。

対面でのやり取りが減少したことで、人と話すのが怖いといった感情が生まれやすいようです。また、他者と対面でコミュニケーションを取るのが苦手な人も増えており、「何を話せば良いかわからない……」と思うこともあります。

人と話すのが怖い人の6つの特徴

人と話すのが怖い人には、次のような特徴が見られます。

  • 自己肯定感が低い
  • 真面目
  • 神経質
  • 完璧主義
  • 人に気を使いやすい
  • 自意識過剰なところがある

それぞれの特徴について詳しく解説します。

1.自己肯定感が低い

人と話すのが怖い人の特徴として、自己肯定感が低いことが挙げられます。自己肯定感が低い人は、無意識のうちに他者と自分を比べてしまう傾向があるようです。他者と比較するなかで、嫉妬や劣等感に苦しみ、人と話すのが怖くなることがあります。

また、自己肯定感の低い人の判断基準は、自分が他者より優れているかに焦点が当てられるようです。常に誰かと比較するため、いくら努力をしても自分に自信が持てない傾向があります。周囲からの評価も気になるため、人と話すことに恐怖を感じることがあるようです。

2.真面目

人と話すのが怖い人は、真面目な性格であると考えられます。真面目な人は相手の言葉を正面から受け止めてしまい、一喜一憂することがあるようです。たとえば、相手が冗談のつもりで言ったことでも、真面目な人は真剣に受け止めて傷ついてしまう傾向があります。

また、冗談を軽く受け流せないため、人間関係でトラブルを抱えることもあるようです。職場や友達など人が多く集まる場所で孤立し、人と話をすることに恐怖を感じることがあります。

3.神経質

人と話すのが怖い人は、神経質で小さなことにもこだわる傾向があります。自分が理想とする状態を作り上げるため、仕事では責任感のある人として高く評価されることもあるようです。一方で、常に周りからの評価を気にする傾向があります。

自己評価と他者評価にズレがあると、「自分は周りから嫌われているのではないか……」と不安に感じることもあるようです。また、神経質な人ほど疑い深く、心配性な面を持ち合わせている場合があります。傷つきたくなくて、人と話すのが怖いと感じることがあるようです。

4.完璧主義

完璧主義な人は自尊心が高く、自分の考え方や価値観は正しいと信じている傾向があります。自尊心とは他人の評価に影響されず、自分を肯定的に評価する気持ちです。自分と異なる意見を受け入れられずにトラブルに発展することがあります。トラブルに発展するのが怖くなり、人との接触を避けようとするようです。

また、完璧主義な人はプライドが高いため、一度失敗すると心に深い傷が残ることがあります。「周りから見下されているかも……」「できない人間だと思われた」と深く考えてしまい、人と話すのが怖いと思うことがあるようです。

5.人に気を使いやすい

気遣いのできる人は、相手のためを思って行動できる特徴があります。たとえば、職場で困っている人がいたら自分から声をかけて助けようとする傾向があるようです。人の感情の変化にもよく気づくため、人から信頼されることもあるでしょう。

しかし、人の気持ちや周りの空気を優先しすぎて、自分の本音を言えないことがあるようです。人と話をするときも空気を壊さないように、本音を隠して周りに合わせようとすることがあります。また、周りから嫌われたくないという恐怖心を抱いているため、「空気を壊したらどうしよう……」と考えて、人と話をするのが怖いと感じることがあるようです。

6.自意識過剰なところがある

話すのが怖いと感じる人は、自意識過剰な傾向があります。自意識過剰とは、他人から自分がどう見られているかを気にしすぎることです。自分の評価より他人の評価を常に優先しており、他人の価値観で自分の行動が支配されることもあります。

自意識過剰になる原因として、過去の失敗した経験やトラウマが挙げられます。ありのままの自分を受け入れられなくなり、他人の価値観を基準にした自意識過剰な振る舞いが増えるようです。失敗に対する恐怖心もあるため、「大事な場面で失敗したらどうしよう……」というストレスから、人と積極的に話すのが怖いと思うことがあります。

人と話すのが怖いと思わないようにするためのポイント

人と話すのが怖いと感じる不安や緊張を改善するには、次のようなポイントが挙げられます。

  • 自分自身を受け入れる
  • 挨拶から始めてみる
  • 客観的に考える力を養う
  • 自己基準で自分を評価する
  • コミュニケーションの方法を改善する

それぞれのポイントについて詳しく解説します。

自分自身を受け入れる

人と話すのが怖いと感じないようにするには、ありのままの自分を受け入れてあげることから始めるのもひとつの方法です。人と話すのが怖いと感じる一面も含めて自分を受け入れることで、人と話すことの不安が減る場合があります。

また、自己肯定感を高めるには、成功体験を積み重ねるのが有効です。大きな目標である必要はなく、無理なく達成できそうな小さな目標で十分です。小さな目標でも達成して成功体験を積み重ねれば、自己肯定感を高められることがあります。自分に自信を持つことで、人と話すことへの恐怖心が徐々に薄れていくようです。

挨拶から始めてみる

人と話すのが怖いときは、挨拶から始めてみるのも有効な方法です。挨拶には、「おはよう」「お疲れさま」「さようなら」など決まった言葉があります。挨拶の後に必ずしも会話を続ける必要はないため、それだけでコミュニケーションが完結することがあります。

たとえば、エレベーターで一緒になった同僚や上司に自分から挨拶してみてはいかがでしょうか。自分から挨拶したことが成功体験となり、少しずつ自分に自信が持てるようになるかもしれません。相手からも気持ちの良い挨拶が返ってくれば、それが成功体験となり、人と話すことへの恐怖心が徐々に薄まることがあります。

客観的に考える力を養う

人と話すのが怖いときは、客観的に考える力を養うのもひとつの方法です。自分の価値観や考え方などを客観視することで、人と話すのが怖いと感じる要因を特定できる場合があります。

要因を特定できれば、自分に対する適切な自己評価を持てるため、自己肯定感を高められることもあるようです。無理なく他者と関われるようになり、人と話すことへの恐怖心も徐々に薄まることがあります。

自己基準で自分を評価する

人と話すのが怖いときは、自己基準で自分を評価することが重要です。とくに、他人の目を気にする人は、周りからの評価で自分の価値を決めていることがあります。これでは相手の評価が気になって、人と話すことに恐怖心を抱いてしまう場合があります。

このような負のループから抜け出すには、他人からの評価に一喜一憂しないことが重要です。自分の努力を自己基準で評価できれば、他人より劣る部分があっても自信を持てるかもしれません。他人からの評価を必要としない状態になり、人と話す恐怖心が薄まると言われています。

コミュニケーションの方法を改善する

人と話すのが怖いときは、コミュニケーションの方法を見直してみるのもひとつの方法です。人と話すことに恐怖心を抱く人は、自分をどのように表現してコミュニケーションを取れば良いか、その方法がわからなくなることがあるようです。

また、本当の自分を隠して他者と接する人もいるため、自分を受け入れてもらえた感覚を得られないままコミュニケーションを取ることもあります。人には、自分に合うコミュニケーションの取り方があると言われています。自分が心地良いと思えるコミュニケーション方法を見つけて、人と話すことへの恐怖心を改善していくことが重要かもしれません。

人と話すのが怖いと感じたらカウンセラーに相談してみよう

人と話すのが怖いと感じるのは、周りから嫌われることを恐れていたり失敗に対する恐怖心があったりなどさまざまな原因が考えられます。自分の感情を受け入れたり客観的に考える力を養ったりすることで、人と話すことへの恐怖心が薄まることがあるようです。

しかし、あらゆる対処法を試しても人と話す恐怖が改善されないこともあるかもしれません。人と話すのが怖いと感じたときは、カウンセラーに相談するのもひとつの方法です。カウンセラーとの対話を通して、自分の気持ちを整理できることがあります。

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